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第104回全国高校野球選手権大会 予選展望その7 【中国】

2022年06月30日 | 高校野球

≪第104回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望7 中国地区 -


【岡山】(参加57チーム) 
創志学園が長沢監督の有終の美を飾るか。岡山学芸館、岡山理大付、おかやま山陽が追う。

◎ 創志学園  
〇 岡山学芸館 岡山理大付 おかやま山陽    
△ 倉敷工 倉敷商 関西  
▲ 岡山東商 興譲館 金光学園

この夏で長年監督を務めた長沢監督が退任。元東海大相模監督の門馬氏が新監督に就任する予定の創志学園が候補の筆頭。エース岡村、主砲金田と今年も投打に軸を持ち持っている力は他を圧倒する。春はほぼ岡村がマウンドを守ったが、暑い夏に二番手以下の投手力が必要な時が必ず来る。そこで木村以下の投手陣がどういう投球をするかが激戦を制するカギか。岡山学芸館、岡山理大付、おかやま山陽がほぼ差なく後を追う。岡山学芸館は打線が看板。宇地原、勝楽、岡田らが並ぶ上位打線の破壊力は県かNo1の迫力。あと一歩で逃したセンバツの雪辱を狙う。岡山理大付は春準V。エース田本は長身の好投手。おかやま山陽はまとまりのある好チーム。一方選抜出場の倉敷工は、帰郷した後にコロナ禍に見舞われ春は不戦敗。立て直して夏に向かうが、もともと持っている力は県内でも屈指で、しっかりとした野球で夏も甲子園を勝ち取る。倉敷商も春は県大会で不戦敗の憂き目にあったが、昨年に続く連覇を狙っている。今年の主力は経験が豊富でどっしりとした野球ができるのが強み。関西も今年こそは名門復活のきっかけをつかみたい。県内のトピックスとしては、あの名門の岡山東商が復活の兆しを見せているという事。秋春ともに4強に進出して、久々の甲子園に照準は絞れた。興譲館、金光学園らのダークホースも一気の頂点を狙っている。



【広島】(参加83チーム) 
広陵が圧倒的な戦力。負けることが想定できないチームで全国での活躍誓う。追う一番手は広島新庄か。

◎ 広陵 
〇 広島新庄  
△ 広島商 尾道 市呉 崇徳 
▲ 盈進 呉港 如水館  

広陵は今年のチームで全国制覇を狙っている。選抜では不完全燃焼のまま2回戦で敗退し、その後の中国大会でも決勝で一敗地にまみれたが、中井監督は戦力に自信満々だ。真鍋・内海で組む中軸の破壊力は全国屈指。なかなか県大会で止めることは難しそうだ。エース森山は選抜でのKOをやや引きずった春となったが、夏は復調してくることが予想され、戦力的には盤石だ。追っていくのは広島新庄か。連覇へのカギは投手力。もともと高い投手力を軸にチームを組み立てていくチームだが、今年も中村、奥野谷の2枚の左腕がマウンドをがっちり守る。打線は今年もさほど爆発力はないが、コツコツと点を積み重ねていくことはできる。広陵相手には力勝負を挑めば分が悪いが、広陵がやや苦手とする左腕が打線を抑えてロースコアゲームに持ち込めれば面白い。選抜で大勝し名門復活を強くアピールした広島商だが、2回戦は無念の出場辞退。その影響が影を落とし春の県大会は尾道に早い段階で完封負け。夏に捲土重来を期す。打線の破壊力は折り紙付きで、これまでの伝統とは違う広商野球を見せるつもりだ。尾道はその広島商を完封した左腕のエース坂本が君臨。そして4強進出の市呉には、名将・中村監督の孫である中村捕手が控えて腕を撫す。春準優勝の崇徳は名門復活を狙うが、今年はチャンスだ。盈進、呉港、如水館にもチャンスはあり、広陵包囲網を築きつつある。



【山口】(参加54チーム) 
下関国際と高川学園のマッチレース?!夏に強い宇部鴻城、春制覇の宇部工などが制覇圏内。

◎ 下関国際
〇 高川学園  
△ 宇部鴻城 宇部工 
▲ 西京 下関商 宇部商 岩国商 

下関国際と高川学園、この2校の新興勢力が今年も夏を席巻する。下関国際は中井、松尾をはじめ投手陣の層が県内では屈指。打線はやや当たりが止まっているが、夏に向けては大丈夫ではないか。春はやや苦しんだ感があるが、夏にピークを持ってくる戦略の中での出来事。盤石の戦力で昨センバツ以来の甲子園を狙う。連覇を狙う高川学園も戦力は充実。こちらは打力上位のチームで、昨夏の甲子園経験組がずらりと揃い圧巻の打力を見せる。下関国際との”矛と盾”の対決は今から楽しみだ。夏に強い宇部鴻城も3番手の位置から逆転を狙っている。毎年夏になると力を上げてくるコンディション作りの妙で、今年もしっかりと優勝争いに絡んできそうな気配だ。投手力も打力も穴はなく、競り合った展開にも強さを見せるので2強にとっては気の抜けない相手だ。春に県大会を制した宇部工は、エース上田が好投手。春の勢いをそのまま持ち込みたい。西京は春4強。投打にスケールの大きなチーム作りをしている。山口といえば徳島と並び元祖公立王国の土地柄。名門の下関商、宇部商、岩国商らの商業高校が優勝争いに絡まないと夏が来た気がしないというファンも多くいるように感じる。3校ともに甲子園に行く可能性を秘めたチームで、どこかが優勝争いに絡みそうな気配もある。


【鳥取】(参加22チーム) 
今年も全国最小区の鳥取。1強を形成するのは鳥取城北。この牙城をどこが崩していくのか。

◎ 鳥取城北 
〇 米子東  
△ 鳥取商 米子松陰    
▲ 倉吉総合産 鳥取東 米子北 倉吉北 

鳥取城北は昨年、絶対の本命と言われた大会を落として、その余韻を引きずって秋も早期敗退。浮上は難しいかと思われたところからグッと力を伸ばし、今年の春の県大会を制覇。しかもその勝ち方がすごかった。これまでのうっ憤を晴らすかのように、決勝までの4試合をいずれも2ケタ得点のコールド勝ち。決勝でも全く相手を寄せ付けず完勝し、内外にその力を見せつけた。打線は上位、下位とも切れ目はなく、目標にするのは全国で打ち勝てるチーム。投手陣もポテンシャルの高い選手が多数控え、まずは盤石な戦力を整えて夏を待つ。目標を全国制覇に切り替えた名門米子東が追ってくる。昨夏からの連続出場を狙い、冬はパワーアップに力を入れた。その結果打線の力は昨年以上の水準になり、目標とする全国レベルの水準に到達。圧倒的に強い鳥取城北の牙城を崩す一番手と目されている。秋優勝、春4強の鳥取商は、岩崎、山根らの投手陣の底上げが成されてチーム力が充実。戦える戦力になってきた。春準優勝の米子松陰は左腕三本柱という非常にレアな戦力で浮上を狙う。倉吉総合産は秋準Vで選抜21世紀枠候補にもなった。米子北や倉吉北なども上位を狙っており、初戦から息の抜けない大会となりそうだ。



【島根】(参加39チーム)  
立正大淞南と石見智翠館のマッチレースの様相。立正大淞南は県3季連続完全優勝を狙う。

◎ 立正大淞南   
〇 石見智翠館  
△ 益田東 開星    
▲ 大東 三刀屋 大社 浜田

春の県大会では立正大淞南が優勝、石見智翠館が準優勝と順当な結果に収まったが、続く地元開催の中国大会では、その優勝、準優勝校は枕をそろえて討ち死に。しかも完膚なきまでの大敗に終わった。逆に3位の益田東と4位の大東が初戦に勝利を飾り気を吐くという展開になり、県関係者を驚かせた。しかしこの結果も、夏の大会にはほとんど影響を及ぼさないであろう。ズバリ本命は春同様に立正大淞南と石見智翠館に落ち着く。立正大淞南は投打ともに仕上がりがよく本命は揺るがない。今年は秋、春の県大会を制しており、夏を制すればパーフェクト達成。2012年以来10年ぶり、3回目の夏がやってくる。一方近年しっかりと代表の座を射止めている石見智翠館は、3大会連続出場を狙う。昨夏は勢いに乗って全国でも8強まで駆け上がり今年も期待されるが、今年は戦力的にはややダウンか。投手力がしっかりして相手を抑えないと昨年のような夏は巡ってこない。最後の戦力整備が非常に重要だ。秋春3位の益田東もしっかりと甲子園を見据える。打線がやや弱いイメージがあったが、春の戦いを経てかなり底上げができてきた印象で、上位2強を追い落とす可能性を秘める。大ベテラン監督の復帰で復調著しい開星はどうか。まだ監督の目にはかつての強かった頃のイメージはなさそうだが、戦える戦力に徐々に近づいている気配はある。春4位で中国大会出場の大東は、そこでコールド勝ちとコールド負けという天国と地獄を味わった。その経験値を夏の戦いに生かしたい。三刀屋や大社も戦力的には面白いものを持ち、浜田の名門復活も楽しみだ。



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