昨日は東京は、
本当に冷たい雨でした。
体は冷え冷え。
しかし大相撲や高校野球の熱戦は、
そんなことを忘れさせてくれますね。
大相撲、
昨日優勝大本命と思われていた大関・御嶽海が、
ライバルの北勝富士にいいところなく敗れ2敗に後退。
一方全勝の高安、
1敗と若隆景、琴ノ若の3人が、
いずれも厳しい相手を破ってトップを堅持。
なんとなんと、
優勝経験のない3人による争いとなる可能性も、
出てくるという残り5日間の春場所になりました。
いずれもここまでは自分の持ち味を出した、
素晴らしい相撲を取っています。
今日11日目は、
高安と若隆景が直接対決。
そして琴ノ若が3敗の大関・貴景勝と激突します。
2敗後退の御嶽海は、
4敗に下がった阿炎と。
ワタシはまだ、
3敗の力士まで可能性ありと見ていますので、
どうなるでしょうか。
センバツ高校野球は4日目。
3時間遅れての開始となりましたが、
第2試合ではいずれ劣らぬ名門の、
天理と星稜が激突しました。
この両名門校。
かつて甲子園で対戦したのは2度(春1度、夏1度)。
まず1回目は、
星稜が2年生の小松投手を擁して4強に進出した、
実質甲子園デビューしたといってもよい昭和51年。
3回戦で激突した両校、
今回と同じく大接戦の末3-2で星稜が勝ちました。
全国に名をとどろかせていた天理に対し、
まだ全く全国に知られていなかった星稜。
まさか星稜が勝つなんて思っていなかったので、
ワタシも驚きましたが、
この試合あたりからグーンと伸びてくる速球を投げる”剛のエース”小松が注目され始めたんですね。
天理には鈴木康友、福家ら、
のちにプロで活躍する選手が多く揃っていて、
まぎれもない大型チームだったのですが、
その頃言われていたのは「天理は甲子園では2勝まで」という事。
そう、
毎年大型チームといわれ「今度こそ優勝だ」と言われていた天理が、
昭和55年夏に4強に進出するまでは、
甲子園で3勝を挙げたことがなかったんです。
放送の中では何度も言われていた、
この「甲子園7不思議」のジンクスは、
昭和55年に破られると、
その後はご承知の通り何度も優勝を重ねる「まぎれもない強豪」にチームが変化していくという事ですね。
そして2度目の対戦は、
松井秀喜を擁して星稜が優勝候補に挙がっていた92年春。
主砲松井は2回戦までで3本塁打と大爆発。
大会の話題を独り占めしていました。
一方の天理は、
この年は例年に比べて地味なチームという評価で、
この大会でも1,2回戦をロースコアの1点差逃げ切りという勝ち上がり方で8強に進出してきました。
この両者が対戦したのが準々決勝。
当然世間の評価は星稜一辺倒。
豪打・松井と、
同じブロックで勝ち上がってきている大会No1の剛腕である東海大相模の吉田との準決勝での対決が待ち遠しいと言われていました。
しかしそこに立ちはだかったのが、
地味ながら勝負強さを身に着けた天理。
かつての「大型だがもろい」姿はどこへやら、
星稜の打線を何とか1点に抑え終盤を迎えると、
8回裏に打線が爆発して一気に5点。
優勝候補の星稜に堂々と逆転勝ちしたのでした。
星稜にとっては、
実に悔やまれる敗戦だったと思います。
ある意味その夏の明徳義塾に「松井の5打席5敬遠」で敗れた試合よりも、
痛恨の敗戦だったかもしれないとワタシは思っています。
大会の流れというものが星稜に傾いている感じだったこの大会。
もしこの準々決勝を超えることができていたら、
優勝までたどり着いていたかもしれないと思ったからです。
一方の天理は、
星稜を破り準決勝ではもう一つの優勝候補である東海大相模と対戦。
この試合でも、
好投手吉田を最後まで追いつめて、
素晴らしい戦いを見せました。
ワタシはこの天理の戦いぶりを見て、
「天理、変わったなあ。。。。。やっぱり2回も全国制覇すると、チーム自体が変わるんだな」
と思ったものです。
そんなことを思い出しながら見た昨日の第2試合。
星稜のエース・マーガードが素晴らしいピッチングを見せて天理の強力打線を抑えると、
天理の南沢も素晴らしいピッチング。
見事な投手戦というのは、
見ていて面白いものだなあと感嘆していました。
最後はミスが両チームに出て、
星稜が延長11回、5-4と辛くも逃げ切りましたが、
いいゲームでした。
前日の東洋大姫路・藤田監督に続いて、
「この選抜で負けたら最後の試合になる」星稜・林監督は、
ギリギリで勝ち上がりもう1試合、甲子園で采配を振るう事になりました。
「最後にしてなるものか」
という星稜ナインの気迫、
確かに感じることができました。
それにしても星稜と天理の激突、
3度目ですが、
3度ともに戦前有利とみられていた方が敗れるという事になっています。
この試合も「天理が有利」とみられていましたが星稜が勝利をつかみました。
ああ、これが高校野球だなあ・・・・・・と思いますね。
第3試合の只見は、
最後までよく頑張りました。
部員13人の過疎地の高校にして、
秋季大会で創部以来初の県大会8強進出により、
21世紀枠に選ばれたチームです。
誤解を恐れず言ってみれば、
全国4,000余りのチームの中では、
実力的には中盤より下ぐらいのチームだと思います。
しかしながら、
このレベルのチームでも、
しっかりと鍛えてくれば、
全国名うての強豪に対しても、
これだけ戦えるんだな。。。。。。
そう素直に思いました。
見事な戦いぶりでしたよ。
立派でした。
思い出深い1日になっただろうと思います。
さて、
明日24日には、
いよいよサッカーW杯アジア最終予選の、
アウェーでのオーストラリア戦が行われます。
勝ち、引き分けならば日本のW杯出場が濃厚。
反対に負ければ極めて厳しい状況に追い込まれるという、
まさに「絶対に負けられない試合」です。
さあ、どうなりますか。
楽しみなスポーツイベントが続く、
春となります。
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