先週の金曜日、
日本中を驚かせた引退発表から3日。
宮里藍選手が、
引退会見を開きました。
高校生の時に日本のツアーで初優勝し、
その後日本女子ゴルフ界を背負って立った人気者。
アメリカのLPGAに挑戦後も、
計9勝を挙げる大活躍で、
『世界のアイ』
を強く印象付けた選手でした。
そしてなんといってもあの愛くるしい笑顔とさわやかなたたずまいで、
日本の女子ゴルフ人気を牽引しましたね。
今の女子ゴルフの人気、
その礎を築いたのが宮里選手の大きな功績の一つだと思います。
それまでの女子ゴルフ界。
そういっては何ですが、
迫力のあるボリューミーな選手が活躍し、
きれいな選手、キュートな選手は『大会に花を添える』役柄という感じでしたので、
『熱狂的なファンを持つ』ゴルファーはあまりいなかった気がします。
そこに宮里藍ちゃんの登場。
彼女の『強くてキュート』な魅力が、
さほどゴルフに興味のない一般大衆と女子ゴルフの距離を、
一気に縮めた感じがします。
あまり女子ゴルフを見るとこがないワタシですが、
宮里選手のプレースタイルは、
『とてもきれいなフォームで打つ選手で、参考になるなあ。。。。。』
というのが最も強い印象で、
それとともに『いいところでパットが入る』という印象もあります。
そしてなんといっても、
プレーのマナーやそのたたずまいが『本当に素敵な選手』という、
どこを切ってもポジティブな印象しか出てきません。
LPGA挑戦以降は、
BSでの中継などをたまに見ていましたが、
今年の頭だったかにゴルフ仲間で話していた時、
『そういえば宮里藍ちゃんの話題、最近聞かないよねえ。。。。』
ということが話題になったりもしました。
『頼りのないのは元気な印』で、
『それだけアメリカになじんでいるってことでしょ』
ということでその時の話はまとまっていたと思うのですが、
昨日の会見を聞く限り、
いろいろなことを悩んでいたんだろうなあと思います。
やっぱり早くから注目された選手って、
踊り場に来た時、大変なんだろうなあと思います。
『バーンアウト症候群』
なんて、かつてはよく言われましたよねえ。
特にテニスの世界、それも女子では、
10代で活躍した選手が20代そこそこでフェードアウトし、
燃え尽きてしまうことが問題になりました。
現在は競技者のメンタル面でのサポート、
トレーニング方法の開発や体のメンテナンス機能の充実、
更には用具の進化などで、
どの競技も飛躍的にその『競技年齢』が延び、
そんなこともあまり言われなくなっている時代のように感じますが、
それでも難しいところは本当に多いのでしょうね。
プロスポーツの選手、
それもトップを極めた選手にしかわからない、
特別な感情なのでしょう。
それでも、
『もうほとほと、競技には疲れた』
という感じでなかったところが、
なんというか、ほっとしたところです。
本当にお疲れさまでした。
たくさん楽しませてもらいました。
ありがとう!
あの樋口久子プロがコメントを寄せていましたが、
その中で『プロゴルファーって、引退を発表するということがあまりない。それゆえにいつでも競技に復帰できる。そんな中で引退を発表するということは、それだけでとても重い決断だと思う。』
ということを語っていましたが、
その通りだと思います。
ゴルファーと引退って、
なんだか結びつきませんよね。
青木だってジャンボだって、
樋口さん、岡本さん、
アメリカではニクラウスもワトソンも、カプルスやウッズだって、
引退なんてことは口にせず、
いつまでも『出られるトーナメントには出場しつつ』競技者として存在しています。
ゴルフにはシニアツアーだってあるのですから。
そんな中での宮里藍選手の『引退』という決断。
そこに彼女の苦悩を感じ取ることもできます。
先ごろ引退したフィギュアの浅田真央選手、
そして卓球の福原愛選手と並んで宮里藍選手は、
本当に『日本人の誰からも愛されたスポーツ選手』でした。
日本中のアイドルと言ってもいいかもしれません。
そんな彼女たちも、
競技を離れる季節が巡ってきたということですよね。
『花の命は短くて・・・・・』
そんな言葉を思い浮かべ、
切なさが胸にこみあげてきます。
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