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第97回全国高校野球選手権大会  予選展望Vol9 ≪九州1≫

2015年06月28日 | 高校野球

≪第96回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望6 九州 -




【福岡】(参加135校)
今年も強豪が激しいバトル繰り広げる博多の夏。選抜で自信付けた九産大九州が本命か。 

◎ 九産大九州 福岡工大城東
〇 九州国際大付 西日本短大付 東福岡 飯塚
△ 大牟田 自由が丘  
▲ 福岡大大濠 福岡第一 九産大九産 東海大五

このところ毎年代表の代わる福岡の夏。連覇は98・99年の東福岡以来なく、今年も例年以上の激戦が繰り広げられる見通しだ。連覇を狙う九州国際大付は、若生監督の退任がチームにどのような影響を与えているか。なんといっても”夏の勝ち方”を知っている監督だっただけに、今年のチームの勝ち上りは未知数だ。だが選手の質は135校の中で抜けており、元西武などでコーチを歴任した楠木新監督が、どのような多砂捌きを見せるのか注目される。今年の大会の本命は、選抜に続き春夏連続を目指す九産大九州か。左横手投げのエース岩田は、選抜で近江を3安打に抑えすっかり自信を付けた。ロースコアのゲームを得意としており、強打線が並ぶライバルに戦いを挑む。春の県大会を制した福岡工大城東は、九州大会では強豪の興南(沖縄)を破り優勝した龍谷(佐賀)には延長での惜敗。持っている力は九州屈指ということを証明した。3枚揃う投手陣と、しぶとい攻撃力は福岡県屈指の力。西日本短大付は、結果は残せていないがそのチーム力への評価は高い。東福岡も復活を狙う。福島・ヒンブルの2枚看板はそうたやすく攻略はされない。飯塚は経験値で上回る。昨夏のメンバー6人がスタメンを張り、たたみかける攻撃力は他校の脅威。あとは故障のエースの復活待ち。このあたりから、大牟田、自由が丘に名門の福岡大大濠、福岡第一、東海大五などの強豪、来年のドラフト候補に上がりそうな2年生エース・梅野の九産大九産と、10校以上が優勝を狙ってひしめき合う大激戦の大会になりそうだ。抜けたチームがいないだけに、序盤から大会は予断を許さない。




【佐賀】(参加41校)
春の九州大会制した龍谷が本命。県制した佐賀商も狙う。

◎ 龍谷
〇 佐賀商  
△ 佐賀学園 佐賀北
▲ 鳥栖 鳥栖工 唐津商 伊万里農林 

春の九州大会で優勝を飾った龍谷が本命。昨年も春の県大会を制し本命に挙げられていたが、夏は甲子園に届かず。その悔しさを知る3年生が、今年は絶対に甲子園に行くと意気盛んだ。その3年生が支える投手陣は、2年生の2枚看板。九州大会での4試合をいずれも接戦で勝ち上がったチームの総合力と粘りが発揮されれば、20年ぶりの夏はぐっと近づく。あの駒大苫小牧・香田監督と同期の森田監督が率いる佐賀商は、今年こそ名門復活を遂げるというのが大命題。戦力的には今年はかなりいいところまで持ってきている。特に打線の破壊力は全国制覇時を彷彿とさせるもの。ここ数年の厳しい県大会を払しょくし、新たな歴史を築けるか。2強に迫るのは、佐賀学園、佐賀北の両校。佐賀学園はエース古賀が復帰してくれば十分に覇権争いに顔を出せる戦力。連覇を狙う佐賀北は、相変わらず接戦には強さを発揮。夏に強い伝統も生きている。春九州大会に出場した唐津商、伊万里農林は、その九州大会で他県の強豪にこっぴどくたたかれたショックから立ち直れているか。反対に結果を残してはいないものの、鳥栖、鳥栖工の鳥栖勢は一発逆転を狙って戦力の充実を図っている。




【長崎】(参加57校)
佐世保実が本命も、ほとんど差がない混戦模様。海星、長崎商に創成館も力を持っている。 

◎ 佐世保実 海星 
〇 長崎商 創成館 
△ 長崎南山 島原農 清峰 波佐見 
▲ 大村工 九州文化学園 長崎日大  

昨年はゴタゴタ続きで落ち着いて野球ができる環境になかった佐世保実だが、今年はしっかりとチームを作ってきて、秋ベスト4、春は優勝に輝いた。エース左腕の松本の安定感はかなりのもので、しっかりと試合を作れる好投手。打線も振りが鋭く、トレンドになりつつある”中学野球の名将”でもある左海監督がチームを甲子園に導けるか。しかし絶対の戦力は有しておらず、後続組が激しく追いかける展開だ。その後続組でまず名前があがるのが、連覇を狙う海星か。昨夏の甲子園は下級生中心のチーム構成で、今年もその中心メンバーが多数残っているのが心強い。甲子園でも話題になった4番の平湯が爆発すれば、今年も甲子園への道が見えてくる。古豪・長崎商が28年ぶりの夏を狙っている。エース本田は”小さな大投手”の雰囲気のある好投手。ここ数年は、選抜の21世紀枠に上がるという様な話題もあったが、元々は長崎屈指の名門チーム。自力で夏の覇権奪取を習っている。ここ数年『秋に強い』イメージのある強豪・創成館は、悲願の夏に向かって突っ走る。今年のチームも選抜出場はならなかったものの、秋には県大会優勝を飾っており、とにかく『夏の大会をどう戦うか』という残された課題をクリアすべく、全力で取り組む。長崎南山は春4強入り。その原動力となった2枚看板の投手力を軸に、夏もひと暴れを狙う。島原農は昨春は九州大会4強に進出。その時から投げるエースの柴崎の活躍に賭ける。名門の清峰と波佐見は、相手校にとってはいやな存在。名門の意地を見せたいところだ。大村工、九州文化学園は力をつけてきており、優勝戦線に飛び出せるか。全く音沙汰のない長崎日大の突然の覚醒も、ないとは言えない。




【熊本】(参加65校)
本命の九州学院を、東海大星翔・秀岳館・熊本工が激しく追う。

◎ 九州学院
〇 東海大星翔 秀岳館 熊本工
△ 文徳 城北 鎮西
▲ 八代東 ルーテル学院 熊本国府 

秋の九州大会を制し自信満々で選抜に臨んだ九州学院。しかしその選抜では何もすることが出来ずに完敗。一時期調子を落とした。しかしチーム活性化の目論見もあり起用した1年生が大活躍。チームは激しい競争原理でよみがえり、夏も本命の位置は渡さずに連続出場に狙いを定めている。エース伊勢は九州でも屈指の好投手。他校垂涎の好素材の下級生がラインアップに並び、層の厚さでは群を抜く。追っていく東海大星翔は、投手陣で勝負をかける。3枚揃った投手陣は、だれが投げても同じような力を持ち、相手に的を絞らせない。東海大二高時代から32年ぶりの夏へ、ライバル九州学院との【決勝対決】に焦点を絞る。そうはさせじの名門熊本工は、秋・春ともに県4強以上の実績を引っ提げ、2年ぶりの夏を狙う。打線は相変わらず強力。あとは軸になる投手の整備か。鍛冶舎監督率いて2年目の秀岳館は、2年生中心のメンバー構成だが、その2年生が最上級生となる秋以降は全国制覇までをも視野に入れられるほど、好素材が揃う。鍛冶舎監督がスパイスを振りかけると、今年も狙える位置にいるのは間違いない。文徳は過去2年続けて決勝敗退。悔しさを知る3年生が『3度目の正直』を狙う。不動のエース平嶺が注目だ。連覇を狙う城北は、今年もノーシードからの出発だが、昨年の再現を狙う。選抜経験者が残る鎮西、春4強入りの八代東、ルーテル学院に熊本国府までが優勝圏内。激しいバトルが繰り広げられそうだ。



<了>


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