朝から雨がそぼ降る甲子園。
そんな中、
まさに強行された第4日でしたが、
やはり第1試合の既に5回には「野球のできる天候」ではなくなり、
7回には泥沼となりました。
両校ともに「こりゃあ野球どころじゃない」中奮闘しましたが、
最後は8回1死1・2塁で中断。
そのままコールドゲームとなり、
大阪桐蔭が7-4で勝利を手にしました。
試合自体は、
大阪桐蔭が見事な3発で先制し、
5回終了までは圧倒していました。
雨で最後はグダグダになってしまいましたが、
両校の間にはやはり力の差があったなあというのがワタシの感想です。
西東京大会を見ていて、
東海大菅生は『エース本田が復調すれば』面白い戦力だと思っていましたが、
若林監督の選択は【先発桜井】でしたね。
今年の東海大菅生。
予選では強力打線との対戦がありませんでしたから、
大阪桐蔭のスイングの鋭さには驚いたのではないでしょうかね。
東海大菅生とすれば、
初回に得意の先制攻撃を仕掛けてスピードで先取点を取るという展開に持ち込めればと思っていましたが、
そうはいかずその裏の守りで、
2アウトからエラーで出したランナーを花田の特大弾で返されるという「大阪桐蔭の展開」に持ち込まれては、
正直勝ち目は薄くなってしまいました。
7回には3点を返して意地を見せましたが、
この回は雨が土砂降りに振っていて、
投手はストレートしか投げられない、しかも球を置きに行くしかない状況でしたから、
大阪桐蔭としても仕方のない3失点でしたね。
それにしても。。。。
言いたくはないが、
7回まででも試合、無理だったんじゃないのと思います。
しかし高校野球の規定は「7回終了で試合成立」ですから、
「何としてもノーゲームだけにはすまい」という高野連の強い希望が感じられました。
それでなければ、
7回表に東海大菅生が追いつけなかったところでゲームセットにしてもよかったなあとも思います。
願わくば、
後になって両校選手が試合を振り返った時、
『ああ、あの時の試合は泥沼の中で、ひどかったよなあ。。』
と笑いながら振り返ってくれたらいいなあ、
そんな風に思います。
両校とも、
お疲れさまでした。
勝った大阪桐蔭の選手。
これでコンディションを崩さないようにね。
頑張ってください。
そして午後からは衝撃のニュースが。
それは半ば覚悟はしていたものでしたが、
現実になってみると辛く、悲しい。
コロナ陽性者が出てしまった宮崎商と東北学院が、
大会の辞退を決定したというものです。
選手たち、関係者の辛さは、
いかばかりのものでしょうか。
厳しいことになってしまったなあ。
宮崎商、東北学院ともに、
いわゆる常連校ではありません。
宮崎商は春夏連続出場ながら、
夏は13年ぶりの出場。
その前の出場は1969年ですから、
今年は悲願を達成したチームなのですね。
そして東北学院は、
強豪に行く手を遮られ続け、
創立130年にして悲願の初出場をかなえたチームです。
東北学院は既に初戦を戦って勝利をつかんではいますが、
無念の2回戦出場辞退となってしまいました。
選手たちの無念さは筆舌に尽くしがたいと思いますが、
ここまでの戦いぶりは、
両校ともに輝かしい歴史として、
学校の歴史に残ることでしょう。
ちなみに東北学院は、
数少ない『甲子園で無敗のチーム』の仲間入りです。
これは通常「初出場初優勝」をしたチームが次の出場を決め甲子園で負けるまで、
継続していきます。
静岡の韮山が長くその状況にありました。
1950年の選抜優勝から、95年の選手権初出場3回戦敗退まで、
甲子園負けなしを続けていましたっけね。(当時はかなり話題になっていました)
東京の岩倉も、
1984年に選抜で初出場初優勝。
97年に選手権初出場で敗れるまで、
13年間にわたって「甲子園無敗」を維持していました。
東北学院は、
いつ次の甲子園で戦ってくれるのか。
その日を楽しみに待っています。
ということで、
2校が出場辞退となる前代未聞の大会となりました。
そして6日間の順延というのも前代未聞。
なんだかいろいろと厳しい状況が続きますが、
これからの熱戦がそんなネガティブな空気を、
一掃してくれることを期待しています。
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