プロ野球は開幕して1週間。
最初の2カードが終わり、
とりあえず今年の各チームの『戦う形』などはうっすらと見えてきました。
心配されたWBC組ですが、
各選手とも順調にチームにフィットして、
調子を落とさず開幕してくれました。
投手では前田(広島)をはじめ、
内海(巨人)、田中(楽天)や抑えから先発に戻った牧田(西武)など、
どの投手もまずまずのピッチングを見せてくれて、
心配された疲労や球の違いによる戸惑いなどは、
みじんも感じさせませんでした。
さすがですね。
まあ、考えてみれば日本のエース級が全部WBC組なわけで、
そう考えると彼らの調整能力にも合点がいきます。
打者も精神的な面が心配された内川(SB)をはじめ、
大活躍の井端(中日)、阿部(巨人)など、
活躍を見せてくれています。
中田(日本ハム)にもようやくホームランが出ましたしね。
そんな中でセ・パ両リーグの開幕。
どう見るべきなのでしょう。
セ・リーグでは、
巨人が決して本来の姿ではないと感じつつも、
やっぱり圧倒的に強い姿を見せています。
去年はスタートダッシュに失敗して4月は低迷しましたが、
その轍は踏まないとばかり、
原監督以下選手たちは4月から目の色が違う感じがします。
オープン戦でWBC組の穴を埋めた選手たちの底上げが著しく、
冗談ではなく【2チーム作れる】選手構成になっています。
このままケガ人なければ、
突っ走りそうな気配ですね。
DeNAが今年は何かをやりそうな雰囲気を持っています。
打線は中軸が素晴らしく、
ここに何とか筒香あたりを絡ませた重量打線を組みたいところでしょう。
まあしかし、投手陣が弱すぎる気はしますがね。
ちなみに新装なったハマスタ、
なかなかいい感じですね。
そしてやはり、
投手陣のコマがそろうヤクルトが好調です。
年間通して安定した戦いぶりが出来そうな気がしますね。
後は打線でのケガ人の回復だけかな。
CS争いではトップに立ちそうです。
中日、阪神は評価が難しいですね。
中日は、なんとなく覇気がないのが気になりますね。
阪神は、西岡、福留に頼っているようではだめ。
その西岡は、2年間フルに戦っていないツケをシーズンで払わされることになりそうな気がします。
広島はようやく1勝。
しかし投手陣の頑張りに貧打線が応えない試合が続くと、そのうち投手陣がキレてしまいそう。
ということで、
なんとなく予想された展開になっているような気もしないではありません。
パ・リーグは意外な立ち上がり。
本命のSBが意外なつまずき。
看板の打線が湿って開幕戦に勝利して以来5連敗。
深刻になる前に何らかの手を打つ必要に駆られないよう、
整備が望まれるところです。
反対に絶好調でロケットスタートを切ったのが西武。
『今年はこれしかない』
というつなぎの打線で先制点を取って逃げ切るという戦法、
今の時点ではピタッとはまっています。
『先発6本の柱』が、
すべての試合の責任投手になっているということは、
誤算なくこれているということ。
唯一負けのついたエース・岸が今日のオリックス戦でどんなピッチングを見せるのかに注目が集まります。
それにしても、
まったく新しいチームに生まれ変わったかのような新鮮なチーム状況に、
ファンとしては『ワクワク』しています。
何しろ2年前のスタメンと比較して、
同様に出ているのは栗山と炭谷だけ。
この二人だって『ベテラン』と呼ぶ年齢ではないのですから、
いかにチームがガラリと変わったかということ。
ワタシが今年の焦点に挙げる、
『おかわりが帰ってくるオールスター明けまでに、首位にくらいついていけるのか』
を、しぶとく探っていってくれるチームになっている気もします。
まあしかし、
本拠地での6連戦が終わっただけですから、
地が出るのはこれからだと思いますが。
ディフェンディング・チャンピオンの日ハムは、
開幕戦で大谷が鮮烈デビューを果たし、
話題を独占しましたが2勝3敗の出だし。
しかしながら、
ロードでの5戦が終了しただけなので、
こちらも本領発揮はこれから。
しかし武田勝が離脱して、
吉川の状態もよくわからないという投手陣がやや心配な面があるかもしれません。
意外と大谷の『投手としての先発デビュー』も早いかもしれません。
大健闘で3勝2敗と勝ち越しの千葉ロッテ。
勝ち越してはいるものの、
戦い方は確立しておらず、
苦しい戦いになりそうなシーズンです。
オリックスは昨日初めて、
看板の強力打線が火を噴きました。
この打線を前面に押し出して戦えれば、
結果はついてくるのではないかと思います。
ということで、
パ・リーグはまだまだ先の見えない戦いが続いていきそうです。
ということで、
今年のプロ野球は、
例年以上に面白いかもしれませんね。
いい季節になってきますから、
観戦の機会も増えるかもしれません。