あのナベツネがこの世を去った。
何だか昨日このニュースを聞いて、
にわかには信じられなかった・・・・
というより、全く実感がわかなかったですね。
98歳ですからまさに「大往生」と言えるでしょう。
しかも死去する少し前まで、
変わらず執務にいそしんでいたという事。
まさに「生涯現役」を貫いた、
あっぱれな人生ではないでしょうか。
ナベツネさんといえば、
巨人のオーナーの時は、
様々な発言で物議をかもしましたね。
一番よく覚えているのは、
やっぱりなんといってもJリーグ、
川渕チェアマンとのバトルでしょうね。
あの頃はなんというか、
何も考えずにそのバトルを楽しんでいる自分がいたりしましたが、
今になって考えると、
やっぱり多分に脚色されて伝えられていることが多くて、
「やっぱりマスコミってやつは」
と思わないでもないですけどね。
そのマスコミを牛耳り、
皇帝のように君臨した渡辺恒雄氏。
しかしワタシにとっては、
大好きな長嶋さんを、
いつ何時でも擁護してくれる存在として、
なんだか頼もしく映ったりしていました。
何しろ長嶋さんが昭和55年に解任されたときなんかは、
読売新聞社内でも「長嶋批判」をする輩が本当に多くて、
さらにOBという名の魑魅魍魎がうごめいていて。。。。。
本当に、ほんと~~~~~に、
辟易としていましたから。
しかし彼の舌鋒はホント、
鋭かったですね。
サッカーのことについて言うと、
今とは正反対に、当時ヴェルディのことが”で~きれ~”だったワタシは、
ナベツネさんの言うことよりも、川渕さんのリーグの理念の方に、
深くうなづいたりしていました。
そしてプロ野球再編の時期。
巨人はリーグ再編の急先鋒となって、
そのトップにナベツネさんがいたという記憶がありますね。
当時選手会の会長であった古田に放った「たかが選手ふぜいが・・・・・」は、
当時大きく報道され、
それがこの騒動の流れを決めたと言っていいかもしれません。
当時はプロ野球界に、
今は発言力も力もある、
SBの孫さんも、楽天の三木谷さんも、DeNAの南場さんもおらず、
旧態依然とした体制がまだまかり通っていた時期ですね。
ナベツネさんと西武の堤さんが球界再編を進めていた・・・・・・
なんていうところに、
隔世の感を感じたりしています。
それから大相撲の横審の委員長を務められたりしましたね。
当時の横綱・貴乃花に対して、
かなり辛らつに当たっていたなんて報道されていましたが、
ワタシの中にはそういった記憶はなんだか全くありません。
その後の朝青龍、そして白鵬らが横綱なのになんだか好き勝手やっていた時代に、
ナベツネさんがいたら一体どんな風に言っていただろうか?
そんなこと、思ったりしています。
いずれにしても、
昭和の大物が、
またひとり鬼籍に入った。。。。。
そう強く思いますね。
昭和は遠くなりにけり。
またまたそう思わされる出来事が、
この暮れに起こりました。
ナベツネさんの功罪については、
読売新聞の主筆・社主だっただけに、
各新聞でなんだかすごく書き方が違うのは、
ある程度しょうがないことなんでしょう。
しかしながら、
戦後の混乱期から、
日本が立ち直り世界の冠たる国に輝くには、
やっぱりこういった「豪腕」の人が各界にいっぱいいて、
引っ張っていってくれたから、
というのは間違いのない事実だと思います。
昭和、そして平成と生き抜いた大物が、
静かにその人生に幕を下ろしました。
合掌。
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