第92回全国高校野球選手権大会 予選展望
【静岡】(119校)
春を制すると夏は負けるのジンクス打ち破るか、春制覇の名門静岡
◎ 静岡
○ 常葉橘
△ 常葉菊川 静岡商 掛川西 三島
なかなか春の段階で【本音】を出さない静岡のチーム。「夏の戦いは別」の意識がこれほど浸透している地区も珍しい。従って春の大会の結果は眉につばをつけてみるべきものなのだが、今年は静岡の力がかなりと見られ、”春夏連覇”の可能性もないとはいえない。しかし119校のたたき合いだけに、波に乗ったところが覇権をつかむのがいつものパターンだ。常葉勢に静岡商、掛川西、三島、日大三島、興誠、東海大翔洋、加藤学園ぐらいまでが候補に上る。
【愛知】(184校)
バッテリーの出来がカギ握る中京大中京。東邦のパワーが粉砕するか。
◎ 中京大中京
○ 東邦
△ 愛工大名電 豊田西 享栄
「昨夏の全国制覇」「春選抜出場」「監督の最後の夏」中京大中京が夏を制するためのキーワードはいくつも上がる。普通に行けば、中京大中京の夏再び、となるはずだが、どうも森本-磯村の超高校級バッテリーにいい話が聞こえてこない。状態が上がってこないようだと、2番手以下にもチャンスが広がる。追って行く1番手は、春を制した東邦。パワー満点の強打線と安定感抜群の左腕・上村で勝負する。普通に行けば甲子園でも十分に上位を狙える好チームだ。愛工大名電は潜在能力の高さは群を抜く。無印では、愛産大三河の評判がいい。
【岐阜】(65校)
全国レベルの強豪、大垣日大と県岐阜商。決勝での決戦が濃厚。
◎ 大垣日大 県岐阜商
○ 中京
△ 帝京可児 土岐商
明治神宮大会を制し、選抜ベスト4の大垣日大。そしてその後に行われた、春の東海大会を制した昨夏の甲子園ベスト4・県岐阜商。両雄の激突する熱い夏が展開されそうな気配が濃厚だ。今年の岐阜は、東海地域では最もレベルが高く、優勝校は甲子園での活躍が十分に見込めるレベルだ。監督交代劇に揺れた中京も、本来ならば"3強"といわれてもいいような戦力を保持。一発を狙っている。帝京可児は、投手陣の層が厚く、連戦を戦う上には有利だと思われる。土岐商、岐阜総合に春活躍した加納などが後を追う。
【三重】(66校)
選抜校・三重も絶対ではない。エース関の菰野や宇治山田商・いなべ総合など有力。
◎ 三重
○ 菰野 宇治山田商
△ いなべ総合 白子 海星
選抜出場の三重は、増田・松田の2枚看板の投手陣に強力打線。まず死角はないと見られていたが、他校の鋭い追い上げに「必ずしも・・・」の雰囲気になってきた。菰野は148キロを計測したエース・関の右腕に2年ぶりの夏を賭ける。春優勝の宇治山田商は、パワー満点の打線が軸だ。名将・尾崎監督のいなべ総合も初の代表に視界は良好だ。秋春連続の4強進出と安定した実績を残す白子は、上位進出どころか甲子園も十分に圏内だ。
【新潟】(95校)
昨夏を熱くした日本文理の連覇があるのか。ライバル・新潟明訓が巻き返すか
◎ 日本文理
○ 新潟明訓
△ 中越 十日町 新潟
昨年の夏、新潟中を熱くした日本文理の夏が、今年も巡ってくるのか。打線は"準優勝組”の高橋を中心に仕上がりはいい。心配な投手陣も整備されてきており、1番手の位置は譲らないつもりだ。対する新潟明訓は、春の県大会を制して一気に有力校に躍り出た。2本柱の投手陣では、左腕池田のキレのいい球が出色。チャンスをつかみ3年ぶりを目指す。名門・中越も圏内へ。東條・小林の投手陣はスケールが大きく、一気に名門復活が現実味を帯びてきた。十日町、新潟など秋春の準優勝組も仕上がりは十分。
【長野】(94校)
大混戦の熱い夏。どこも決め手を欠き、勢いに乗って飛び出すチームが有利か。
◎ 佐久長聖
○ 長野日大 丸子修学館
△ 松商学園 長野 上田西
エース高野の成長に賭けて、佐久長聖を1番手に推す。ここ数年、ギリギリのところで甲子園に届いていないが、もともと潜在能力の高さは折り紙つき。打線の力強さは県内でも抜き出ており、今年こそ久々の甲子園キップを取りたい。追うのは連続を狙う長野日大。昨夏を経験した6人がチームの骨格を作り、安定した戦いぶりが光る。昨年からのエース加藤が本来のピッチングを見せれば、2年連続は十分に可能だ。名門の松商学園も2年ぶりの夏を狙う。攻撃力の高さで混戦を勝ち抜く腹積もりだ。そのほかでは秋に優勝した長野の戦力が充実。まとまりも十分だ。上田西は秋4強、春準優勝と階段を上がり続けている。夏に2度目の甲子園を掴み取るか。
【富山】(52校)
高岡商・富山商・砺波工が3強。波乱演出するか、富山東。
◎ 高岡商
○ 富山商 砺波工
△ 桜井 富山東
順当に言えば3強といわれる高岡商・富山商・砺波工で決まりか。高岡商は選抜出場で春はチームの整備に後れを取ったが、もともとの持っている力から言えばNO1の地位は揺るがない。打線が好調ならば他校を寄せ付けない。富山商は、春の県大会4強のみの実績だが、6人の2年生がレギュラーを占める若いチームだけに、勢いに乗れば突っ走りそうだ。今年こその悲願達成に挑むのは砺波工。エース吉田は長身から角度のある球を投げ、投手力は県内屈指。細かい野球が出来れば万全だ。そのほかでは桜井が有力校の一角を占めるも、やや線が細いイメージ。逆にエース広井という太い柱を持つ富山東が波乱を起こすにおいがする。
【石川】(50校)
遊学館優位の予想も、名門・星稜も侮れない力を持つ。金沢、日本航空石川も虎視眈々。
◎ 遊学館
○ 星稜
△ 金沢 日本航空石川
戦力的には、遊学館が優位。松沢、土倉、山中ら誰が投げても計算できる投手陣がチームの特徴。春の北信越大会準優勝の実績はダテではない。その遊学館を県大会で倒して優勝したのが、名門星稜だ。復活に向けて大物1年生コンビを中軸にすえた。久々の大型チームで、首脳陣の期待は高い。同じく夏に強い名門、金沢も夏に向けて戦力は充実。エース釜田のMAXは驚きの148キロ。勝ちに徹する野球が出来れば、2年ぶりの夏を引き寄せられる。
【福井】(29校)
春の北信越制した福井工大福井の強力投手陣。選抜の敦賀気比、夏将軍の福井商が鋭く猛追。
◎ 福井工大福井
○ 敦賀気比
△ 福井商 美方
29校のつばぜり合いの続く県大会だが、今年も福井工大福井、敦賀気比、福井商の3強で覇権を争う構図に変化はない。ただ、今年は3校の中では、やや福井工大福井がリード。04年以来の夏を手繰り寄せる準備は十分だ。エース森本の復帰と菅谷、寺岡の3本柱は、北信越地区では屈指の強力投手陣。敦賀気比も選抜で実績を残して、自信をつけた攻守で勝負できる。福井商は昨年の低迷を脱し、今年は2年ぶりの夏を狙う。投打の柱が健在で、力勝負でも3強の中で一歩リードできると監督も自信満々。
【静岡】(119校)
春を制すると夏は負けるのジンクス打ち破るか、春制覇の名門静岡
◎ 静岡
○ 常葉橘
△ 常葉菊川 静岡商 掛川西 三島
なかなか春の段階で【本音】を出さない静岡のチーム。「夏の戦いは別」の意識がこれほど浸透している地区も珍しい。従って春の大会の結果は眉につばをつけてみるべきものなのだが、今年は静岡の力がかなりと見られ、”春夏連覇”の可能性もないとはいえない。しかし119校のたたき合いだけに、波に乗ったところが覇権をつかむのがいつものパターンだ。常葉勢に静岡商、掛川西、三島、日大三島、興誠、東海大翔洋、加藤学園ぐらいまでが候補に上る。
【愛知】(184校)
バッテリーの出来がカギ握る中京大中京。東邦のパワーが粉砕するか。
◎ 中京大中京
○ 東邦
△ 愛工大名電 豊田西 享栄
「昨夏の全国制覇」「春選抜出場」「監督の最後の夏」中京大中京が夏を制するためのキーワードはいくつも上がる。普通に行けば、中京大中京の夏再び、となるはずだが、どうも森本-磯村の超高校級バッテリーにいい話が聞こえてこない。状態が上がってこないようだと、2番手以下にもチャンスが広がる。追って行く1番手は、春を制した東邦。パワー満点の強打線と安定感抜群の左腕・上村で勝負する。普通に行けば甲子園でも十分に上位を狙える好チームだ。愛工大名電は潜在能力の高さは群を抜く。無印では、愛産大三河の評判がいい。
【岐阜】(65校)
全国レベルの強豪、大垣日大と県岐阜商。決勝での決戦が濃厚。
◎ 大垣日大 県岐阜商
○ 中京
△ 帝京可児 土岐商
明治神宮大会を制し、選抜ベスト4の大垣日大。そしてその後に行われた、春の東海大会を制した昨夏の甲子園ベスト4・県岐阜商。両雄の激突する熱い夏が展開されそうな気配が濃厚だ。今年の岐阜は、東海地域では最もレベルが高く、優勝校は甲子園での活躍が十分に見込めるレベルだ。監督交代劇に揺れた中京も、本来ならば"3強"といわれてもいいような戦力を保持。一発を狙っている。帝京可児は、投手陣の層が厚く、連戦を戦う上には有利だと思われる。土岐商、岐阜総合に春活躍した加納などが後を追う。
【三重】(66校)
選抜校・三重も絶対ではない。エース関の菰野や宇治山田商・いなべ総合など有力。
◎ 三重
○ 菰野 宇治山田商
△ いなべ総合 白子 海星
選抜出場の三重は、増田・松田の2枚看板の投手陣に強力打線。まず死角はないと見られていたが、他校の鋭い追い上げに「必ずしも・・・」の雰囲気になってきた。菰野は148キロを計測したエース・関の右腕に2年ぶりの夏を賭ける。春優勝の宇治山田商は、パワー満点の打線が軸だ。名将・尾崎監督のいなべ総合も初の代表に視界は良好だ。秋春連続の4強進出と安定した実績を残す白子は、上位進出どころか甲子園も十分に圏内だ。
【新潟】(95校)
昨夏を熱くした日本文理の連覇があるのか。ライバル・新潟明訓が巻き返すか
◎ 日本文理
○ 新潟明訓
△ 中越 十日町 新潟
昨年の夏、新潟中を熱くした日本文理の夏が、今年も巡ってくるのか。打線は"準優勝組”の高橋を中心に仕上がりはいい。心配な投手陣も整備されてきており、1番手の位置は譲らないつもりだ。対する新潟明訓は、春の県大会を制して一気に有力校に躍り出た。2本柱の投手陣では、左腕池田のキレのいい球が出色。チャンスをつかみ3年ぶりを目指す。名門・中越も圏内へ。東條・小林の投手陣はスケールが大きく、一気に名門復活が現実味を帯びてきた。十日町、新潟など秋春の準優勝組も仕上がりは十分。
【長野】(94校)
大混戦の熱い夏。どこも決め手を欠き、勢いに乗って飛び出すチームが有利か。
◎ 佐久長聖
○ 長野日大 丸子修学館
△ 松商学園 長野 上田西
エース高野の成長に賭けて、佐久長聖を1番手に推す。ここ数年、ギリギリのところで甲子園に届いていないが、もともと潜在能力の高さは折り紙つき。打線の力強さは県内でも抜き出ており、今年こそ久々の甲子園キップを取りたい。追うのは連続を狙う長野日大。昨夏を経験した6人がチームの骨格を作り、安定した戦いぶりが光る。昨年からのエース加藤が本来のピッチングを見せれば、2年連続は十分に可能だ。名門の松商学園も2年ぶりの夏を狙う。攻撃力の高さで混戦を勝ち抜く腹積もりだ。そのほかでは秋に優勝した長野の戦力が充実。まとまりも十分だ。上田西は秋4強、春準優勝と階段を上がり続けている。夏に2度目の甲子園を掴み取るか。
【富山】(52校)
高岡商・富山商・砺波工が3強。波乱演出するか、富山東。
◎ 高岡商
○ 富山商 砺波工
△ 桜井 富山東
順当に言えば3強といわれる高岡商・富山商・砺波工で決まりか。高岡商は選抜出場で春はチームの整備に後れを取ったが、もともとの持っている力から言えばNO1の地位は揺るがない。打線が好調ならば他校を寄せ付けない。富山商は、春の県大会4強のみの実績だが、6人の2年生がレギュラーを占める若いチームだけに、勢いに乗れば突っ走りそうだ。今年こその悲願達成に挑むのは砺波工。エース吉田は長身から角度のある球を投げ、投手力は県内屈指。細かい野球が出来れば万全だ。そのほかでは桜井が有力校の一角を占めるも、やや線が細いイメージ。逆にエース広井という太い柱を持つ富山東が波乱を起こすにおいがする。
【石川】(50校)
遊学館優位の予想も、名門・星稜も侮れない力を持つ。金沢、日本航空石川も虎視眈々。
◎ 遊学館
○ 星稜
△ 金沢 日本航空石川
戦力的には、遊学館が優位。松沢、土倉、山中ら誰が投げても計算できる投手陣がチームの特徴。春の北信越大会準優勝の実績はダテではない。その遊学館を県大会で倒して優勝したのが、名門星稜だ。復活に向けて大物1年生コンビを中軸にすえた。久々の大型チームで、首脳陣の期待は高い。同じく夏に強い名門、金沢も夏に向けて戦力は充実。エース釜田のMAXは驚きの148キロ。勝ちに徹する野球が出来れば、2年ぶりの夏を引き寄せられる。
【福井】(29校)
春の北信越制した福井工大福井の強力投手陣。選抜の敦賀気比、夏将軍の福井商が鋭く猛追。
◎ 福井工大福井
○ 敦賀気比
△ 福井商 美方
29校のつばぜり合いの続く県大会だが、今年も福井工大福井、敦賀気比、福井商の3強で覇権を争う構図に変化はない。ただ、今年は3校の中では、やや福井工大福井がリード。04年以来の夏を手繰り寄せる準備は十分だ。エース森本の復帰と菅谷、寺岡の3本柱は、北信越地区では屈指の強力投手陣。敦賀気比も選抜で実績を残して、自信をつけた攻守で勝負できる。福井商は昨年の低迷を脱し、今年は2年ぶりの夏を狙う。投打の柱が健在で、力勝負でも3強の中で一歩リードできると監督も自信満々。
高校野球大好き人間です。
この時期になると、各雑誌などを読み漁ったり、ネットを見たりして、見所や展望をチェックしています。
情報源はどちらからなんでしょうか?
富山県をはじめに北陸3県とも一番的確な展望が記されていると感じました。
富山の展望では、ダークホースとして富山東がよく挙げられていて、投手の評価が高いようです。早く予選でナマの投球をチェックしてみたいです。
これからも時々遊びに来ま~す。
コメントありがとうございます。
高校野球は私の一番の趣味でして、もう30年以上前から”予想”をしています。実際に全部の予選を見ることは出来ないのですが、いろいろなソースに自分の”第6感”を混ぜた勝手な予想です。また遊びに来てくださいね。