選抜は準々決勝。
激闘が期待されましたが、
第1試合から第3試合まではいずれも大差の試合。
今年の大会は接戦が多いとされましたが、
この準々決勝は前半で試合の趨勢が決してしまう試合ばかりで、
強豪が勝ち進みました。
山梨学院は昨秋の関東大会優勝校、
そして広陵と大阪桐蔭はこの大会の『4強』に上げられたチームで、
いずれもが大会前から優勝候補に上げられるような好チーム。
まずは順当にベスト4の3チームが決まりました。
そして迎えた第4試合。
この試合は、
前の3試合のようにはいかないと予感させる好カード。
大会『4強』のふたつ、
報徳学園と仙台育英の対決でした。
報徳は今大会最初から打線が好調、
一方の昨夏の甲子園優勝校・仙台育英は、
2回戦で盤石な勝ち上がりを見せ、
その充実ぶりを見せつけていました。
その強豪同士の対戦は、
初回から激しく動きました。
まずは仙台育英がチャンスをつかむも、
報徳の好守で先制できず。
その裏、
仙台育英の左腕、仁田を攻略して報徳が2点を先取。
2回も得点を重ねて仁田を攻略、
3-0と序盤でリードを奪いました。
仙台育英は、
序盤から再三チャンスをつかむも、
やはり0-3とリードを奪われては、
試合の流れをつかめずなかなか追っていくが難しくなってしまい、
1点こそ返すものの、
1-3と追いつくことができず試合は進んでいきました。
仙台育英は高橋、湯田、そして田中とつなぎ、
報徳の攻撃を抑えてチャンスを待ちます。
しかしチャンスをものにすることができず9回も2死。
だがここから「甲子園の魔物」が顔をのぞかせ、
試合はとんでもないことになっていきました。
2死1塁から打者の打った打球は平凡なセンターフライ。
「ああ終わった」
と誰もが思いましたが、
その打球を何と、報徳のセンターが目測を誤って捕れず。
仙台育英は九死に一生を得て、
2-3と1点を返してなおも2死2塁。
ここでセカンドランナーに代走を出し勝負をかけた仙台育英、
次打者の打球は三遊間を抜くも、
レフトは浅い位置で捕球したからホームは厳しいと思われました。。。
しかし。。。
ランナーは快足を飛ばしてホームへ。
間一髪・・・・・・セーフ!
なんと試合は振り出しに。
なんという試合。。。。
仙台育英は、
2010年の夏の甲子園でも、
9回2死から相手のセンターフライ落球で同点に追いついて逆転勝ちという、
今日と同じような試合を経験しています。
ワタシは仙台育英のベンチの上で観戦していましたので、
記憶に鮮明にあります。
「やっぱり仙台育英は、何かを持っているなあ」
と思っていたら10回のタイブレークで1点をあげました。
しかし続くチャンスに追加点をあげられず、
1点リードで裏を迎えるという、
いわく言い難い展開。
しかしそこで、
野球の神様はまた気まぐれに。。。。。
無死1・2塁からのスタートですから、
まずは送りバントが定石。
報徳のバントは見事に決まり三塁前へ。
次の瞬間、
仙台育英のサードが1塁へ送球しようと思った球は、
握り損ねかあらぬ方向にたたきつけてしまって1・2塁間を外野方向へ転々。。。。。
たちまち報徳が同点に追いついてなおも無死1・3塁となってしまいました。
報徳に続いて仙台育英にも、
痛恨の守備の乱れ。
ここで仙台育英の田中は開き直って2死までこぎつけますが、
最後はレフト前にたたかれ、
無念のサヨナラ負け。
仙台育英の夏春連覇は、
はかなく消えていってしまいました。
両チームともに死力を尽くした攻防に、
甲子園は大歓声に包まれました。
ワタシは。。。。
大阪桐蔭と仙台育英という、
昨年の春夏の優勝校同士の激突が、
見たかった~~~~。
残念。
しかし夏にお楽しみは残しておきます。
それにしても第4試合は、
ナイターという「舞台装置」も完ぺきな、
甲子園ならではの激闘でした。
両チームお疲れさまでした。
報徳はゆっくり休んで、
次の横綱との対戦に備えてくださいね。
激戦と言われた今大会も、
ここまで来たらやっぱり残っていたチームは戦前から強豪と言われたチームばかり。
これから先は、
待ってましたの「強豪同士のたたき合い」になります。
面白いのはこれからですね。
最新の画像[もっと見る]
- さあ リーグワン開幕! 5日前
- 2024.10.26 オールブラックス戦観戦記 2ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 3ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 3ヶ月前
- おめでとう玉鷲。 1631回、連続出場の記録を更新! 4ヶ月前
- 第106回 全国高校野球選手権地方大会 クライマックス 5ヶ月前
「高校野球」カテゴリの最新記事
- 今年最後の野球 明治神宮大会は、大学は青学大の春秋2冠。高校は横浜が、あの松...
- 神宮の森がすごいことに。。 そんな中、明治神宮大会観戦記
- さあ各地区の優勝校決まった! 明治神宮大会で腕試し。
- 高校野球秋の陣 今日6地区で準決勝 ほぼ選抜の出場校が見えてくる
- ふと、ふと感じちゃったことなんだけど・・・・・・
- さあこい大尊時代! 幕内では大の里が、十両では尊富士が全勝でトップをひた走る!
- ヤクルト青木 ついに引退。
- 侍ジャパンU18 壮行試合 まあ、やっぱり実力の差は顕著だわなあ。。。。
- 100年の甲子園 第106回全国高校野球選手権を振り返る。
- 夏の甲子園2024 京都国際初優勝。 関東一、無念。あと一歩。