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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

オリンピックへ新星! 一山、名古屋女子で最後の枠を大逆転ゲット!

2020年03月09日 | オリンピック

この鬱々とした世相の中、
名古屋ウィメンズマラソンで一山麻緒が優勝。

雨の降りしきる中で、
オリンピック代表を射止める設定タイムである2時間21分47秒を大きく上回る、
国内日本最高の2時間20分29秒をたたき出しての優勝。
誰もが文句のつけようのない強さで、
オリンピックの切符を大逆転でもぎ取りました。

見事としか言いようのない走り。

このままでは設定記録を破ることが出来るか微妙になった30キロ前。
猛然とスパートをかけ後続を引き離した一山は、
そのまま12キロにもわたる「超ロングスパート」で力の違いを見せつけて、
見事な優勝を飾りました。

野口みずき、高橋尚子以来の、
日本女子マラソン界待望の「強いランナー」の出現に、
東京オリンピックの期待は高まりますね。

解説の高橋尚子が「30kmまではまるでジョギングのような走りで、ここからが本番という感じでギアを入れかえた」と表現していましたが、
本当に「勝負をかけ、勝ち切った」というレースを久し振りに見ました。

かつて2004年ごろまでは、
国内にも好選手がゴロゴロしていて、
エースと言える有森、高橋、野口らも君臨し、
いつもこんな感じの「強いレース」を見慣れていたような気がします。

それがいつの間にか世界の潮流から大きく遅れ、
選手の層も薄くなって、
男子も女子も外国人選手が作る第1集団を大きく遅れる中で「日本人1位は○○」
なんていう感じの、
コーフンもワクワクも何にもないレースが定番となっていました。

そんなレースを見るたびに、
「ああ、もう日本のマラソンは、世界とは戦えないレベルなんだな」
という思いばかり感じていましたが、
昨日は久しぶりに一山選手の走りを見て、
「うまく調整が出来れば、世界とも伍していける逸材ではないのか?」
という事を感じましたね。

まだ22歳という事で、
これからの伸びしろも大きい感じです。

昨日の解説陣は、
日本が生んだメダリストである高橋、野口、有森が3人並んで務めていました。

非常にこの日のレースに特化した「スポーツ実況」の色合いが濃い素晴らしい解説でした。
ワタシが最近では中継でその声を聴くと音声を消してしまう増〇さんの「レースに関係ないことでも、取材したことを100%喋り切らないと満足できない自己満実況」あるいは「バラエティ実況」とは明らかに対極。
この心地よい実況・解説陣もまた一山選手の偉業を確かに後押ししてくれたように感じました。
(本当にスポーツの実況はこうあってほしい)

これで男子も女子も、
オリンピック代表が内定しましたね。

男子は箱根路を駆け巡った3人がグレードアップした姿を見せてくれて勝ち取った3枠で勝負を挑みます。
箱根からの長~いストーリーを見ているようで、
単純に興奮します。
応援にも力が入るってもんです。

女子はこの一山さんの出現で、
一気に興味10倍という感じですね。

まあ、
一番の心配は東京オリンピックが無事に行われるかという事なんですが、
希望とポジティブな思いだけをもって、
オリンピックのマラソンのレースを待ちたいと思います。

ただ、
東京の都心を駆け抜けるわけじゃないところだけが、
残念なところですけどね。


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