昭和の日の29日。
Jリーグでは唯一、
豊田スタジアムで1位と2位の直接対決、
川崎フロンターレvs名古屋グランパス
の戦いが行われました。
なんだか舞台装置も整って、
雰囲気のある試合となりましたね。
何しろ攻撃力で相手を切り裂くフロンターレと、
今季わずか3失点という鉄のように固い守備力で相手を跳ね返し続けるグランパス。
極上の矛と盾との戦いとうたわれて、
サッカーファンもあおられていました。
フロンターレファンのワタシとしては、
「何とか先制点さえ取れば」
と思っていたのですが、
それはまた非常に難しいことという認識もありました。
さて、どうなることやら?
そう思って試合の入りを眺めていましたが、
あっという間にフロンターレの攻撃陣が、
グランパスの守備を切り裂いていきました。
まずは3分.
左サイドから攻めあがった三苫が、
しっかりとペナルティエリア横まで運びゴール前でダミアンにパス。
そのパスを楔となって受けたダミアンが落とした球が、
”ストライカー”旗手へ。
ここ数試合欠場していてこの試合が復帰戦となった旗手が振りぬいた右足から放たれたシュートは、
相手GKの横を鋭く抜けていって先制。
あっという間の出来事で、
そこから今季も何度か見せている「川崎劇場」の幕が開きました。
10分、23分に、
立て続けにダミアンが高い打点から豪快なヘッドを叩き込んで3-0。
この時点でかなり試合展開は川崎に傾き、
あとはしっかりと相手の攻撃を抑えて、
最終的には4-0でこの大一番を制しました。
ワタシの通勤で使う駅や、
街のあちこちにも川崎フロンターレのポスターが貼ってあるのですが、
その中でも4.29&5.4の首位決戦が非常に熱く紹介されていて、
この試合にかけるフロンターレの意気込みみたいなものを感じさせてくれていました。
そんな中でのこの勝利。
昨日はこの勝利に留飲を下げましたが、
勝利に酔っているわけにはもちろん行きません。
1週間もたたない5月4日には、
等々力でまたも名古屋戦が行われます。
多分名古屋は、
まなじりを決してこの日の屈辱を晴らそうとガンガン来るはずです。
少しでも気を抜いたら、
あるいは後手に回ったら、
今日とは真逆のことが起こりそうな感じもします。
それが怖いところ。
なんとしても5月4日に、
迎え撃つ名古屋を返り討ちにして、
しっかりと歩を進めることが肝心。
今シーズンの命運を握るといってもいい、
次の対戦です。
しかし、
ここ数戦ベストメンバーが揃わなかったチームが、
チョン・ソンリョンが帰ってきたのを皮切りに、
シミッチ、旗手が加わったことで、
見事に活性化されました。
つなぎ+圧力
見事にはまった試合でした。
見ていて楽しいフロンターレ。
ここからまた、
進撃が始まると嬉しいですね。