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第103回全国高校野球選手権 8強決定! 近畿勢が5校と圧倒!

2021年08月26日 | 高校野球

残り少なくなった甲子園の高校野球。
昨日は3回戦残りの4試合が行われ、
準々決勝の8校の顔ぶれが決まりました。

8強の顔ぶれは、
なんと近畿勢が5校。
まさかの「大阪桐蔭を除く5校」の進出。
「どれだけ強豪がそろってるんだよ~」
という感じで、関西勢の強さが際立っています。

近畿勢の顔ぶれ、そして戦い方を見ていると、
とにかく「いいなあ、素晴らしい」という思いが強くなりますね。

各校ともに”王道”のチーム作りをしていて
スキのないチームに仕上がり、
さらに最後まであきらめない粘り強さを持ったチームばかり。
「高校野球のチーム作りは、こうあってほしい」
というようなチームばかりですね。

地域の「親分」ともいうべき絶対王者の大阪桐蔭がいないにもかかわらず、
他校が同じようなクオリティの高い野球を推進していて、
やっぱり地域全体としてのレベルがとても高いことをうかがわせてくれますね。

今日の準々決勝、
全試合にその質の高い近畿勢が登場します。
ひょっとしたら4強はすべて近畿勢で埋まるかも。
いやいや、その確率、結構高いものがあると思いますよ。

この充実ぶり、
ワタシは昭和54年の高校野球シーンを思い出してしまいます。

箕島が春夏連覇を達成する年ですが、
超絶な強さで「高校野球の究極の完成形」のチームだった箕島に迫ったのは、
牛島ー香川のバッテリーで「超大型チーム」を作った浪商、
前年の夏全国制覇した「奇跡のチーム」PL学園、
現履正社監督の岡田選手が奮闘した東洋大姫路、
大型チームの天理、尼崎北などでした。

その時の選抜は4強すべてが近畿勢が占め、
夏は箕島と浪商が奇跡的な勝ち方をして勝ち上がって「春夏決勝同一カード」に向かってぐんぐん突き進んでいました。

その一角、浪商を止めて決勝では箕島と大接戦を演じたのが蔦監督の池田高校。
その後強力打線で一時代を築いていくわけですが、
そういった流れで高校野球は進んでいました。


今回の充実ぶりは、
その時と比較してもそん色ないぐらいですね。
大会前からワタシが3強に上げていたのは大阪桐蔭と智弁学園、智辯和歌山の近畿勢。
そして大会に入ってからは、
近江、京都国際が2年生エースを擁してまさに充実の戦いをすれば、
ワタシの大好きな”プロレス監督”青木監督率いる神戸国際大付も粘り強く1点差ゲームをことごとくものにして、
ここまで駆け上がってきました。

いよいよ「近畿大会」が始まりそうな予感がしますが、
ちなみに昨秋の近畿大会は優勝;智弁学園、準優勝;大阪桐蔭でした。
今春の大会では優勝;大阪桐蔭、準優勝;智弁学園と顔ぶれは変わらず、
夏の甲子園ではどうなることでしょうかね。


さて、昨日の試合の振り返りです。

第1試合では智弁学園が日本航空のエース・ヴァデルナに前半苦しみましたが、
後半はしっかりと打ち崩して7-1の快勝。
マウンドは右のエース・小畠が立ち完投。
隙を見せませんでした。

かつての智弁学園は、
大型チームにありがちなスキを見せたところを突かれて、
甲子園では十分な活躍ができませんでしたが、
村上を擁して選抜優勝したころからガラッとチームが変わり、
1段上のチームに変身してきましたね。

第2試合では明徳義塾が、
エース代木の完封&先制アーチの大車輪の活躍で、
”4元号勝利”を達成した松商学園に2-0と完封勝ち。

智将・馬淵監督はインタビューで、
「投球制限のことは頭にあったが、(高校野球は)一戦一戦戦っていくという事で、迷わず代木をマウンドに上げた」
と語っていました。
さすがは甲子園での戦い方を熟知した監督ならではの談話でした。

準々決勝では智弁学園との対戦が組まれています。
明徳にとっては、
いつも甲子園では敗れる「本当に力のある相手」との戦いになります。
この日のようなロースコアゲームに持ち込んで後半勝負にもっていきたいところですが、
智弁の打線がそれを許すかどうか。

第3試合は、
ここまでの「今大会最高のゲーム」だったと思います。

実力互角の両チームの、
死力を尽くした後半の粘り合い。
しびれましたね。

特に同点の9回裏、
神戸国際大付1死満塁、
ボールカウント3-0のシーン。

「ああ、押し出し決着か」

と思いましたが、
長崎商のエース城戸が渾身の3球を投げ込み打者を三振に取り、
次打者をライトライナーにとってピンチを逃れたところは、
高校野球の面白さがすべて詰まった、
素晴らしいシーンでした。

そして延長10回。

1点をリードされた神戸国際大附が2死2・3塁と逆転のチャンスをつかみました。
バッターはこの日ホームランを含む3安打と大当たりの4番西川。

「ここは満塁策にして5番と勝負か」

と思いましたが、
長崎商は果敢に勝負を挑みました。

その潔さ、気持ちの強さ。
そしてその勝負を挑まれた西川がはじき返した打球が3塁の横を抜けてサヨナラ!!

『投げも投げたり、打ちも打ったり!!』

しびれました。

いや~本当にいい勝負だった。
素晴らしい試合をありがとう、両チームの選手たち。

敗れた長崎商も、
素晴らしい思い出をもって、
地元に帰ってください。

素晴らしい粘りを持った、
好チームでした。


第4試合は、
第2試合と真逆の起用が、
試合の趨勢を決めてしまった感じですかね。

盛岡大附の監督さんは、
2試合連続完封のエースを温存、
県大会でも登板のない投手の先発を選択しました。

しかしやはり、
そうは甘くなかったですね。

マウンドに上がった井口はストライクを取ることがままならず連続四球で早々に降板。
そこからさっそく2点を挙げた近江は、
大阪桐蔭を破った勢いを加速させ、
終始試合の主導権を握って7-4で勝ち切りました。

先発の山田は、
浜風に乗った2塁打で2点を失ったものの、
盛岡大付のマッスル打線にほとんど”打撃”をさせずに6回を2失点。
7回からマウンドに登ったエース岩佐が、
少し盛岡大附打線にあってしまって打たれたものの、
大量リードから危なげなく投げ切りました。

近江の多賀監督としては、
本当に思い描いたような「完勝」となり、
笑いが止まらないでしょう。

近江は本当にいいチームですね。
突っ走っていきそうな気配、
感じさせてくれます。

いよいよ近畿に残された最後の「優勝未達成県」滋賀にも、
栄光の日が訪れるでしょうか。
注目されますね。

ということで、
今日は準々決勝。

いいゲームを期待しています。




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