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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

MGC 雨中の開催。 川内の大激走、しびれた!

2023年10月17日 | オリンピック

前回の東京オリンピック代表選考から4年。
パリオリンピック代表選考会として、
第2回のMGCが開催されました。

前日の箱根駅伝予選会と打って変わり、
東京地方は冷たい雨の1日となりました。
しかも降りかたは土砂降り。

何やら波乱に満ちたスタートとなったこのMGC。
男女ともに前回から出走した人数は倍増。
雨だったとはいえ、
非常に盛り上がったレースとなりました。


男子は日本記録保持者の鈴木健吾と元日本記録保持者の大迫傑ほか、
精鋭が集まりました。

しかし鈴木は日本記録を出したレース以降では初めてのフルマラソン、
大迫も東京オリンピック後一度は引退した身。

いったいどんなレースになるのかわからないというのが正直なところでしたが、
レースが始まってすぐ、
どよめきは歓声に変わりました。

あの「公務員ランナー」から「プロランナー」に転身し、
なんとこんかいでフルマラソン130回目の挑戦だという川内優輝が、
果敢に飛び出しました。

こんな土砂降りこそ、
レース経験が豊富すぎる川内には「千載一遇のチャンス」と映ったのではないでしょうか。

飛び出して、ついてくるランナーがいなければ、
まさに大逃げを打つ・・・・・・
そんな気概に満ちた走りでした。

記録ではなく結果のみが求められるこのMGCというレース。
各選手たちは駆け引きに次ぐ駆け引き・・・というレースになるのは目に見えていて、
正直「それをしていたんじゃ、ず~っと先を行く世界のトップランナーたちとは、まともには戦えない」と思っていたワタシは、
果敢に飛び出して川内に、
心の中で拍手を送っていました。

8月末に行われた世界陸上ブダペスト大会においても、
山下選手が果敢にアフリカの選手についていって、
最後は40キロ過ぎで足に痛みが出て12位に終わりましたが、
そのチャレンジに大きな拍手を送りました。

もうなんというか、
果敢にチャレンジする人以外は、
上位にチャレンジすることはできないんじゃないかと思う男子マラソンのレベル差ですから、
川内のチャレンジはホント日本のマラソン界にとって、
目を覚まさせてくれるようなものだったんじゃないでしょうか。

どこかの記事にも書いていましたが、
日本がマラソンのレースで、
「日本人○○位」
とか言い出してから、
どんどん世界との差は広がっていってしまった。。。。。
と、ワタシも思います。

どこかで壁を破る選手が出てこない限り、
このままでずっと沈んで行ってしまうんじゃないか、
そう思います。

アフリカ勢とは身体能力が違うから・・・・・・

何度も何度も聞く言葉ですが、
目標をもってチャレンジしなければ永久にその差は埋まりませんよ。

ほらっ、
ちょっと前までは、
サッカーだってラグビーだって、
「強豪国にかなうわきゃね~じゃん」
なんて言われて、
誰も本気で強豪国を破るなんて考えても見ませんでしたよ。

MLBも「日本人がアメリカの選手に、パワーで勝てるわきゃね~じゃん」は、
大谷の出現ですべて覆されました。

「日本人でパウンド・フォー・パウンド?冗談だろ!」
なんて言われていたボクシング界では、
井上尚弥が世界の舞台で尊敬を集めるほど倒しまくっています。


とにかく、
やらにゃ、話は始まらんのだと思います。

そういった点では、
川内以外の有力選手が、
だれもそのペースについていかなかったのは、
ワタシは甚だ不満ではありました。

逆に前日の箱根予選会での、
東農大・前田選手の方が、
望みをかなえてくれそうな匂いを感じましたけどね。

女子でいう田中希実さんみたいな人が出てくるのが理想だと思います。


川内選手は、
残念ながらそこまでのポテンシャルを持った選手ではないというのはわかっていましたが、
この果敢な攻めの姿勢は「さすがはプロ」と思いました。

レースは35キロ付近で川内をとらえた3人が、
1位・2位・3位でフィニッシュ。

1位は小山選手、2位が赤崎選手、そして3位に大迫選手が入りました。
3人ともにいいレースであったのは確かですが、
正直パリ五輪で勝負できる選手ではないなあ、という感想を持たざるを得ませんでした。

もちろん狙いはオリンピック出場なので、
リスクを負って前を追うなんていう選択肢は、
このレースに限って言えば「バカなこと」なのかもしれませんがね。

女子は鈴木優花選手がトップでゴール、
一山選手が2位に入り連続の五輪出場を飾りました。
細田選手が3位に入り「半内定」という事になりました。

女子の鈴木選手には、
ちょっと可能性を感じますね。

いずれにしても、
陸上競技の花とも言われる男女のマラソン。

「世界一のマラソン好き」
とも言われる日本人ですから、
何とか男子も女子も、頑張ってほしいものだと思います。



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