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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

WBC1次ラウンド  キューバに完敗

2013年03月07日 | WBC

≪第3回WBC 1次ラウンド≫

【最終戦】

日本代表 ● 3-6 〇 キューバ代表
(2勝1敗)          (3勝)


WBC1次ラウンドの最終戦。
試合前から『本気度』を巡りかしましい報道合戦が展開されていましたが、
登板した投手の質は別として、
やはり打線など出場した選手たちは『ガチンコそのもの』の目つきで頑張っていました。

まあ、
2次ラウンドでの再戦をにらんで・・・・・なんていうのは、
首脳陣に任せておけばいい話です。
選手は『アスリートの性』を前面に出して、
グラウンドに立ったら目の前のプレーに集中するということで臨んでほしいですね。

昨日の試合は、
まさにその通りの試合っぷりでした。
両軍の選手たち、
そういった面でも【見事】な戦いぶりでした。

さて、そんなガチンコ勝負の結果、
日本はキューバに完敗を喫しました。

今回のキューバチーム、
80年代~90年代にかけての、
あの『何をやっても勝てない』キューバに近い感じを、
久々に持ちました。

こりゃあ相当なチームです。

思えば80~90年代、
オリンピックや国際試合で当たるキューバ代表は、
しなやかなアスリートの体を持つ選手が並び、
彼らが金属バットをぶんぶん振り回して日本の投手たちを震え上がらせていました。

対する日本代表はアマ選手達でしたが、
当時は社会人野球全盛期でアマにも質の高い選手が揃っていたにもかかわらず二ケタの失点は当たり前。
5点以内に抑えようものなら『奇跡』とまで言われた時代です。
(その時代でキューバを完封、1失点などに抑えた野茂、上原らが国内的にも国際的にも一気に評価をあげました。あの全盛期のキューバを完ぺきに抑え込んだのは、当時もこの2人しかいませんでした。)

その後野球界も国際化時代を迎え、
キューバの選手たちの『亡命』によるMLB参戦が恒常化すると、
相対的にキューバチームも力を落としていきました。
96年のアトランタオリンピックを最後(?)に、
金属バットが国際試合に使われなくなったのも大きい出来事でした。

00年のシドニーオリンピックあたりからは日本や韓国がプロ野球選手だけでチームを編成するようになり、
キューバと日本の”実力差”はかなり埋まってきた印象がもたらされました。
そして第1回、第2回のWBCでは日本が立て続けにキューバを破り、
日本の好投手を中心とした守りと小技を駆使した【スモールベースボール】があたかもキューバを完全に上回ったかのような報道がなされるに至って、
日本はキューバをなんとなく『格下』に見るようになってきたのではと思っています。

今回の報道でも、
ライバルはアメリカであり韓国。
キューバはその下の扱いと言ってもよかったかもしれません。
(特に昨秋のエキジビションマッチで、若手中心の日本がキューバを苦もなくひねった印象から、そうなったのかもしれません。)

しかし昨日、
ワタシをはじめ日本の人たち、
久々に目の当たりにしたのではないでしょうか、キューバの強さを。

今回のキューバ・メサ監督は、
日本野球を良く知る人物。
ワタシも彼の”日本時代”を思い起こすことが出来ます。

その彼が、
キューバのチームに”スモールベースボール”の概念を植え付け、
元々ある『力でねじ伏せる』野球に融合させています。

古い話ですが、
このキューバにおけるチームの”変革”は、
ワタシにかつての豪打・池田高校が桑田・清原のPL学園へ”甲子園の主役が劇的に交代した”シーンを思い起こさせてくれました。

打って打って打ちまくり甲子園を席巻したチームから、
打つだけでなく小技も駆使し総合力のものすごく高い、スキのないチームへ。
甲子園の主役は変革しました。
昭和58年⇒60年のことです。

こりゃあ正直、手ごわいですよ。

2次ラウンド。
これまでの戦いぶりやチームの熟成度を見ると、
キューバが本命で、
それを日本、台湾、オランダが追う展開になりそうですね。

しかし勝つチャンスがないわけでは、
もちろんありません。

日本には他国にはない『投手陣の層の厚さ』があります。
そこが強みです。
だから『ダブルエリミネーション方式』になる2次ラウンドは、
日本に一番”向いた”方式だと思いますね。
それを生かさない手はないですよ。

そのためには、
何度も言うようですが、
『選手の見極め』
が最も大切だと思います。

長野の復調は待たれますが、
待っている暇はありません。

松井稼は、
短期決戦向きの選手ではないかもしれませんね。(そういえば西武時代も、シリーズにはめっぽう弱かったからね)
坂本にもポジションを与え続けるのはどうかな?
(鳥谷ショート、井端セカンドという選択肢はないのか?)

投手陣でも、
今後は『とても起用できない』選手がはっきりしてきましたね。


2次ラウンド。
苦しい戦いの中で、
しぶとく最後には勝ちあがっていってほしい。

3連覇、3連覇ということを意識しないで、
全力の戦いぶりを見せてほしいと思っています。


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