SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

サマランチ会長 死去

2010年04月22日 | オリンピック
近代オリンピックの父といえば、
クーベルタン男爵ですが、
現代オリンピックの”CEO”といえば、
サマランチ元IOC会長でしょう。

そのサマランチさんが、
昨日亡くなりました。
89歳でした。

サマランチさんは、
IOC会長として20年の長きにわたり、
オリンピックの発展を模索してきた方です。

特にアマチュアイズムと商業主義の融合、
プロ参加などに道を開いた人として、
語られています。

一部のヨーロッパ貴族が牛耳るオリンピックという利権を、
ビジネスに昇華させた人であることは、
疑いないところです。

やはり彼の初めての夏季オリンピックとなった、
84年のロサンゼルス・オリンピックは、
忘れることが出来ない大会です。

西側の一員として、
76年のモントリオール以来8年ぶりのオリンピックとなったロサンゼルス大会。
まずはど派手なオープニングセレモニーで、
度肝を抜かれました。

特に宇宙飛行士の格好をしたNASAの人(?)がオリンピックスタジアムに降り立った姿、
今でのはっきりと覚えています。

レーガン政権下でのアメリカ。
国の威信を見せ付けるための、
とにかくど派手な演出が目立ちましたね。

国の威信・・・・
それにIOCを牛耳るサマランチ氏と、
ピーター・ユベロス氏とのコラボレーションは、
オリンピックを一気にアメリカのメジャースポーツと同じような土俵に乗せた、
といっていいかもしれません。

その後の今に至るオリンピック狂奏曲。
連綿と続いています。

【オリンピックの変質】
時代の要請であったことは確かで、
止める事ができない波です。

しかしながら、
なぜだか子供の頃に見た、
ミュンヘンとかモントリオールとか、
あのあたりのオリンピックの雰囲気を懐かしく思い出してしまうのも、
また事実です。

オリンピックをメジャースポーツへと導いた、
サマランチ氏の死去に、
そんなことを思ってしまいました。

*しかし、親日家であった彼。
 来日時には、笑顔の映像しか残っていませんね。
 日本は、強力な後ろ盾をまたひとり失ったのでしょう。


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