KANON廃園

スタジオカノン21年間の記録

ハチクロその2〜昭和臭漂う若者たちの巣窟

2019年12月25日 | カノンの記録

竹本祐太や真山巧、森田忍らが暮らすアパートは、「平成」といえども「昭和」30〜40年代ぐらいに建てられた古い木造アパート。共同玄関、共同炊事場、風呂なしなんて、今時の美大生がいかに貧乏でもチョイスしないのでは?というぐらいレトロです。(このレトロ建築が好みとなると話は別ですが)

 

3畳一間でない分、フォークソングの「神田川」の世界よりは新しい感じです。

昭和へのノスタルジーでこういうアパートを舞台にした漫画作品結構ありますね。

トキワ荘や「めぞん一刻」へのオマージュでしょうか。

 

外観の設定として杉並区、中野坂上あたりの木造家屋など取材しました。

(そういえばこのアパートの名前なんでしたっけ?)

ハチクロには羽海野先生お好みのイケメン男子や老人がわんさか登場しますが、(あとオネエキャラも)このアパートの住人にも伝説のローマイヤ先輩なんてお方がいらっしゃいました。普段は姿がないのに突然帰還するとローマイヤハムやソーセージをたくさんもってきて飢えている住人を喜ばせ、後光がさすほど頼りになる先輩でした。

  

「初期イメージボード」 こんな感じでいきますがいかがでしょうか?と提示した最初のボード。

で、本編はもう少しかっちりと収まりました。

 玄関とドアのガラス格子はちょっとおしゃれ。

玄関の靴箱の上にある昔の牛乳瓶箱はカンパ用募金箱として使用されています。

 何気に置かれたみかん箱も誰かの実家からの差し入れでしょうか。

竹本くんの部屋は2階の202号室でした。

室内は6畳。入り口にスリッパを脱ぐ三和土があります。

中古ですが、小型のテレビとVHSビデオデッキがあります。結構本がいっぱいで勉強家ですね。

俯瞰で見るとこんな感じ。

 共同の台所。湯沸かし器もあります。手前の103 号室がローマイヤ先輩の部屋。

ここから2階への階段があります。ぺらぺらのサンダルが懐かしい感じ。

 

 勝手口を出ると、森田が使用しているシャワーコーナーがあります。

森田は室内もかってに改造して怪しいコクピット風異空間になっていました。

 

つづく。



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