ハチクロで一番多く出てくる場所は多分、花本先生の研究室。
浜美大の卒業生で先生となった花本修司は花本はぐみといとこ関係にありますが、はぐみにとっては兄であり父であり、そしてかけがえのない大切な人となります。
ここではぐみに出会った竹本くんは恋に落ち、それを目撃した真山巧。
しかし、はぐみはやがて天才森田と出会って、二人は恋に落ちてしまいます。
一方、真山は修司の学生時代の同志である原田の嫁となった理花に密かに、しかし熱烈に恋をしています。
理花は事故で無くなった夫への罪の意識もあって、新たな恋など受けつけようとしない。
そして陶芸科の山田あゆみは真山が好きでたまらないのに、その思いは叶わず、
恋する乙女の一途さで真山の後をつけ、理花と対峙したりもします。
花本研究室前の廊下
花本研究室。奥にはぐみの作業部屋があります。
天才はぐみの傑作が生み出される場所。
原田デザイン事務所兼の理花のマンション。クールでネガティブな雰囲気なので全体にブルーグレートーンでまとめました。
花本先生を中心にそれぞれの叶わぬ恋がトライアングルに展開していくわけですが
あゆみの切ない恋が一番読者の共感を呼び、恋敵の理花さんはどちらかというと嫌われキャラかもしれません。(根暗だし)けれどその壮絶で寂しい過去が明かされてくると、彼女の心もまた切なくて悲しいことがわかります。
ハチクロにはそれぞれ好みはあれど本当に嫌な奴は出てきません。どのキャラも愛おしく描かれている、そんな感じです。
ちょうどこのオブジェのように、周囲のいろいろなしがらみに束縛されながらも、恋に、人生に悩みながら、互いに絡み合って成長していくものなのかもしれません。
「ハチミツとクローバーパート2」は2007年の記録でまた紹介したいと思います。
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