★尼崎信用金庫CM
忍たま乱太郎原作でおなじみの尼子騒兵衛キャラクターデザインによる
尼信CMシリーズの1篇。
あまちゃん、しんちゃんという丁稚コンビは平成6年にCMで初登場して以来、マスコットキャラとして現在も継続して活躍しているようです。
尼信のHPからお借りしました。
©尼子騒兵衛
制作会社のマルチボックスは、主に地方のCMやPR アニメを手がけていましたが、
このCMのあとに尼子騒兵衛原作の「はむこ参る!」という劇場作品プロデュースにつなげています。
そのおかげで弊社も短編ながら早くも劇場作品に挑戦する事となったわけです。
この年の同社での仕事は「デレーケさんとの冒険」という作品がありました。
オランダ人の土木技師ヨハネス・デレーケは明治政府の招聘で来日して、治水事業に貢献した人物です。
木曽川を三つにわけて洪水を防ぐ工事をしたことなど、彼の功績を紹介するアニメです。
絵本や日本昔話などのように、キャラクター、背景ともに個性のある絵柄で描くことができる作品スタイルは今では結構貴重な感じがします。
昨今はお役所関係などアニメ業界以外の仕事となると、一般的に有名な「ジブリ調」、最近では「君の名は調」という要求が定石で、イメージが固定されてしまいがちですが、自分としてはオリジナル性のある絵柄に挑戦できたこれらの小さな作品の数々があったからこそ、様々な画材や画法に挑戦し、表現の幅を広げることができたものと思っています。
★はむこ参る!
原作 尼子騒兵衛 (別冊プリンセス連載)
監督 やすみ哲夫
制作 マルチボックス
「はむこ」は宇因奈公子(ういんなきみこ)という名前の女の子で、実は悪を懲らしめる正義の義賊という設定。
「トイレの花子さん」、「忍たま乱太郎」との3本立ての劇場公開作品でした。
短編ギャグ作品ながら、スタジオカノンとしては美術と背景を担当した初の劇場作品ということになります。
とはいえ、スタッフはまだ経験1年未満の新人ばかり。
熟練した筆のタッチや描き込みを要求するスタイルを避けて、ベタで塗り分けるスタイル(いわゆる背景用語での書き割り調)にしたので、まずはレイアウトを全て背景用に切りなおし、塗りムラなく丁寧に仕上げてもらうことを心がけてもらいました。
うまくいけばTVシリーズ化もあり!とプロデューサーは乗り気でしたが、結果、そんな話にはならなかったようです。
ちなみにこの3本の中では「トイレの花子さん」の評判が良かったようで、
そちらがVHS 版のメインタイトルを飾り、あとの2本はおまけ扱い?な感じでした・・・。
美術ボードが残っていますので掲載します。
大富豪の横車押三邸 これだけ見るとメルヘンチックで、この作品のイメージからずれているかも・・・
横車邸のリビング
左が公子の家 「天才バカボン」や「おそまつ君」風?
忍たま乱太郎原作でおなじみの尼子騒兵衛キャラクターデザインによる
尼信CMシリーズの1篇。
あまちゃん、しんちゃんという丁稚コンビは平成6年にCMで初登場して以来、マスコットキャラとして現在も継続して活躍しているようです。
尼信のHPからお借りしました。
©尼子騒兵衛
制作会社のマルチボックスは、主に地方のCMやPR アニメを手がけていましたが、
このCMのあとに尼子騒兵衛原作の「はむこ参る!」という劇場作品プロデュースにつなげています。
そのおかげで弊社も短編ながら早くも劇場作品に挑戦する事となったわけです。
この年の同社での仕事は「デレーケさんとの冒険」という作品がありました。
オランダ人の土木技師ヨハネス・デレーケは明治政府の招聘で来日して、治水事業に貢献した人物です。
木曽川を三つにわけて洪水を防ぐ工事をしたことなど、彼の功績を紹介するアニメです。
絵本や日本昔話などのように、キャラクター、背景ともに個性のある絵柄で描くことができる作品スタイルは今では結構貴重な感じがします。
昨今はお役所関係などアニメ業界以外の仕事となると、一般的に有名な「ジブリ調」、最近では「君の名は調」という要求が定石で、イメージが固定されてしまいがちですが、自分としてはオリジナル性のある絵柄に挑戦できたこれらの小さな作品の数々があったからこそ、様々な画材や画法に挑戦し、表現の幅を広げることができたものと思っています。
★はむこ参る!
原作 尼子騒兵衛 (別冊プリンセス連載)
監督 やすみ哲夫
制作 マルチボックス
「はむこ」は宇因奈公子(ういんなきみこ)という名前の女の子で、実は悪を懲らしめる正義の義賊という設定。
「トイレの花子さん」、「忍たま乱太郎」との3本立ての劇場公開作品でした。
短編ギャグ作品ながら、スタジオカノンとしては美術と背景を担当した初の劇場作品ということになります。
とはいえ、スタッフはまだ経験1年未満の新人ばかり。
熟練した筆のタッチや描き込みを要求するスタイルを避けて、ベタで塗り分けるスタイル(いわゆる背景用語での書き割り調)にしたので、まずはレイアウトを全て背景用に切りなおし、塗りムラなく丁寧に仕上げてもらうことを心がけてもらいました。
うまくいけばTVシリーズ化もあり!とプロデューサーは乗り気でしたが、結果、そんな話にはならなかったようです。
ちなみにこの3本の中では「トイレの花子さん」の評判が良かったようで、
そちらがVHS 版のメインタイトルを飾り、あとの2本はおまけ扱い?な感じでした・・・。
美術ボードが残っていますので掲載します。
大富豪の横車押三邸 これだけ見るとメルヘンチックで、この作品のイメージからずれているかも・・・
横車邸のリビング
左が公子の家 「天才バカボン」や「おそまつ君」風?
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