あの日・・・・

　あの日・・・・・

　金曜日だった。

　ムスコは就職試験で都内に・・・・

　ムスメはまだ学生で、講義が無く家に居た。

　トーチャンは仕事で都内に・・・・・

　あの日、ムスコは午前中で終わるけれど、少し遊んでから帰るって言っていたのに、昼過ぎに電話で、疲れたから帰るって・・・・・

　で、大きな駅までムスメと迎えに行き、車の中であの時を迎えた・・・・・

　その時、赤信号で、止まっていて、大きな揺れでびっくりしたけれど、車の中だったので、外よりも揺れは小さく感じたかもしれない。

　車のテレビで、福島沖が震源地の大きな地震、津波に注意と言っていた。

　帰る途中、通り道のスナックのママさんとその近くの中華屋さんのおじさんが話していて、スナックのお酒が棚から落ちて割れ、匂いとビンに破片が大変だというのが聞こえた。

　家に帰ったら、ガスメーターの点滅に気が付き、安全装置の解除をした。

　家に入ったら、特にどうと言う事も無かったが、冷蔵庫のドアが開き、ドアポケットに入らず、棚に寝かせておいた牛乳（ビン入り）が飛び出していたので、戻してドアを閉めたと先に家に入った子ども達が言っていた。

　ライフラインも特に問題なく、その後の計画停電位で生活に問題は、特になかった。

　トーチャンも当日は職場にとまったけれど、翌日には帰宅でき、ホッとしたっけ。

　いまだに避難生活をしている方もいらっしゃるし、つい先日、やっとご家族の元に帰っていらっしゃった方があったというニュースも・・・・

　もう１０年・・・・

　まだ１０年・・・・

　あの日を経験した人はまだまだ沢山居る。

　あの日が歴史上の出来事と言う人がこれから増えてくる・・・・・

　経験者は、伝えていかないとねえ。