島谷くんが実家の経営が危うくなってきて、条件の良い縁談を進めてくる親や実家を捨てて、みね子との結婚を選ぶと告白。
その島谷くんに対しみね子は…
「嬉しいです。ありがとうございます。
そしたら、島谷さんのおうちはどうなるんですか?」
自分は何もなくなってしまう。
でもお金なんかなくても自分らしく生きられるなら、家族も何もかも捨てても良いという島谷くんにみね子は
「島谷さん、まだ子供なんですね。島谷さん。
そんな簡単な事じゃないです。
貧しくてもかまわないなんて、そんな言葉知らないから言えるんです。
貧しい、お金がないと言うことがどう言うことなのか、分かんないから言えるんです。
良いことなんて一つもありません。
悲しかったり、悔しかったり、寂しかったり、そんな事ばっかしです。
お金がない人で、貧しくても構わないなんて思ってる人はいないと思います。
それでも明るくしてんのは、そうやって生きて行くしかないからです。
生きていくのがいやんなってしまうからです。
そうやって頑張ってるだけです。
私は、貧しくても構わないなんて思いません。
それなのに島谷さんは、持ってるもの捨てるんですか?
みんなが欲しいと思ってるものを、自分で捨てるんですか?
島谷さん、わたし、わたし、親不孝な人嫌いです。」
みね子に「ありがとう。素晴らし人を好きになって良かった。」と言って、島谷くんは店を出る。
プロポーズの為に用意しリングを見つめている、島谷くん切なかったです。
時計の鐘が鳴り、みね子は20歳の誕生日を迎える。
そこに時子が帰ってきて、みね子は時子に抱きつき泣き出す。
「さよならした。
わたしまだ、ありがとうっていってない。
島谷さんにすごいひどいことばっかり言ってた。」
時子の胸で号泣するみね子。
愛するが故のみね子の優しさ…心が痛みました。
豊かだった暮らしが時代と共に壊れ、色んなものを失い、貧乏を嫌と言うほど味わった私には、みね子の言葉が胸に突き刺さりました。
みや