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錦織が雪辱勝利「簡単じゃなかった」相手罰則で流れ

2019年05月30日 07時26分45秒 | 本日の我が家の話題
<テニス:全仏オープン>◇29日◇パリ・ローランギャロス◇男子シングルス2回戦

【パリ=吉松忠弘】世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、全仏センターコートでの雪辱を果たした。15年準々決勝で敗れた08年全豪準優勝で同82位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)に4-6、6-4、6-4、6-4で逆転勝ち。5年連続で3回戦に進み、次戦では同32位のジェレ(セルビア)と対戦する。

【写真】得点を奪って吠える錦織

   ◇   ◇   ◇

2回戦で、いきなりツォンガとの対戦は、錦織に重くのしかかった。大事な場面で、緊張する腕をふりほどきながら、必死で足を動かした。ツォンガから繰り出される一発必中の怖さが、常につきまとう。また、勝たなくちゃいけないランク差もあり、硬くなった。それでも「簡単じゃなかったが、安定したプレーができた」と振り切った。

第3セット、0-2で相手のサーブ。30-40でブレークポイントを握った。第1サーブを打つ前の時間を相手がかけすぎ、この日、2度目の警告を受けた。そのため、罰則で自動的に第1サーブがフォールトの扱いに。第2サーブに対し、錦織はリターンで決定打を放ち、ブレークバック。第3セットを奪う分岐点となった。

全仏のセンターコートには、ツォンガとの残念な思い出がある。15年全仏準々決勝。錦織は、ツォンガに敗れ、4強入り絶好のチャンスを逃した。当時、対戦成績は錦織から4勝1敗。十分に勝てる機会を、全仏センターコートでフルセットで敗れた。「完全に自分を見失ってしまった」と、ショックを隠しきれなかった。

この日、同じセンターコート。今年から新装なったが、場所は変わらない。雪辱に絶好の舞台がそろった。ツォンガに対する地元の声援も、逆にやる気をそそる。決して、ベストなプレーではなかった。それでも、何とかしのぎ、しっかりと雪辱を果たした。
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最終更新:5/30(木) 6:40
日刊スポーツ
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