京都祇園祭 八坂神社
山鉾巡行 前祭りを初めて参観しました。
前祭りの17日 台風は京都を通過する予報でした。
午前5時半にお祭りを決行するかどうか発表されるとの事で
翌朝5時に起床し、TVのニュースでその結果を待ちました。
基本的に祇園祭は「小雨・決行。強い雨・強行」だそうです。
10tある山鉾と長い鉾先は台風の強風にあおられれば危険です。
私は祇園祭は強行すると思っていました。
京都の厄を集めて払う儀式をやらないわけが無い、と思ったからです。
もし、祇園祭を中止したなら今年の厄払いをしない事になります。
町中の「悪疫を残したまま」でいられるわけがない、と思いました。
神様は台風から守って下さるに違いない。
その通り、雨雲ズームレーダーで見ると、
台風は京都の中心を避けるように通り過ぎてゆきました。
午前9時開始。風雨は弱く台風の影響を感じませんでした。
世界中の人々がこの祇園祭りを楽しみに集まっていました。
祇園祭りの期間中は京都の人はきゅうりを食べないそうですね。
神紋がキュウリに似ているところから不敬に当たる、のだそう。
月鉾
月鉾のご神体は月読尊の神様です。
前に乗ってるお二人(音頭取り)が調子をとって。
その姿がかっこいいんですよね~!
こちらは長刀鉾
四条の交差点での辻回し。
車輪の下に青竹を敷いて、水をかけて滑りを良くするのだそう。
車輪の軸には綱を巻いて、軸がぶれないように固定しているのでしょう。
辻回しの時だけ、車輪の上に両輪に人が乗ります。
「エンラヤラ」「ソーレ」の掛け声で。
3回かけて回るのが美しいのだそう。また縁起が良いのだとか。
沿道は人でぎゅうぎゅう詰めです。私は前の人の傘下に。
お陰様で(ちゃっかり?)雨除け出来ました。
座席の有料席もありますが、自由に動けた方が良いと思い、今年は辻回しの交差点で見物しました。
デパートやビルの中から楽々、涼しく見物がいい!とも考えましたが、
中よりも外で、同じ視線で厄を一緒に追い払って貰える?などと思い沿道にしました。
辻回し完了!
大人の背丈以上ある大きな車輪の下で↓、本当にご苦労な事だと思いました。
10時位までは台風が来ているはずなのに、傘をささなくても大丈夫なくらいでした。
但し重要文化財ですから、すべてにビニールがかけられていました。
八坂神社の神紋付羽織袴の姿がかっこいいですね。
現代人が着た姿でさえ、その後ろ姿は賢者、強者、肝が据わっている・・
ように私には見えます。千年以上前の日本人はもっと充実していたのだろうな
と思いました。憧れる外国人も多いわけです。
続々と山鉾が並びます。
本来なら山鉾に赤い傘を広げているはずだと思うのですが、
台風の風を考慮したのでしょう。開いていませんでした。
今回は途中で切り上げ、八坂神社へ再び、素戔嗚尊の神様のご祈祷を受け、京都を後にしました。
西御座 八柱御子神 中御座 素戔嗚尊神 東御座 櫛稲田姫尊神
来年は午後4時の神幸祭までしっかり参観したいですね。