あぽまに@らんだむ

日記とか感想とか二次創作とか。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2017年)

2017年02月05日 | 映画関係






















登場人物の処で多少なネタバレをしていますので、それでも良いと言う方のみ、
下↓↓↓↓へスクロールしてご覧ください。
是非とも鑑賞してから一緒に共感して欲しいです。




























ティム・バートンの映画は久し振りに観るので、どうかなと半信半疑で行きました。
彼の過去作品で鑑賞済なのは、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「スリーピー・ホロウ」、「コープスブライド」、
「9~9番目の奇妙な人形~」、「リンカーン-秘密の書-」←予定(笑)な感じ。有名どころの「バットマン」シリーズや、
「アリス」シリーズは実は観ていません。でも、「ナイトメア~」のジャックは大好きで、一時グッズ収集してました。
最初の車の内装はほぼジャックでした。鏡とかティッシュケースとか飾りとか皆ジャック。怪しい(笑)
だから、彼の作品を鑑賞するのは、ある意味、昔の自分と邂逅するような錯覚さえしました。懐かしい感じ。



話は多少複雑で、奇想天外であっと言う間の130分でした。
次から次へと問題が出て来るので、時間を気にする余裕がない為、え?もう終わっちゃうんだ…と我に返ったのは終盤の事。
主人公のジェイクは初めは、大丈夫なの?こんな気弱な子が皆を救う事なんて出来るの?と疑心暗鬼でした。
しかし、お祖父ちゃん、エイブの孫。ちゃんとハンターとしての気質があったんですね。
最後は裏切るかと心配していた男の子まで親友と言っていい程の仲良しになって、恋する彼女の元に帰還するのです。
すっきりさっぱりした大興奮の冒険活劇でしたよ。






『登場人物』

(奇妙な子供たち)

ジェイコブ・"ジェイク"・ポートマン-エイサ・バターフィールド/吹替-宮野真守
エイブの孫で16歳のアメリカ人少年。ミス・ペレグリンの屋敷を訪ね、彼女から「こどもたち」を守る任務を与えられる。
最初は普通の子供かと思いきや、彼には子供たちやミス・ペレグリン達、インブリン達を守る為の能力があったのです。
背格好は背だけは大きく、細く、イメージ的に長細い感じの少年。足が異様に長く見えます。もう少し厚みがあったら良かったね。
腕力も射撃の才能もない為、知力と勇気で敵、ワイト達と闘います。


エマ・ブルーム-エラ・パーネル/吹替-花澤香菜
風を操る能力を持ち、また水中で呼吸したり泡を作ったりできる。
空気より軽く宙に浮くことができるが、飛んでいってしまわないよう、足かせ代わりの鉛の靴を履いている。
1940年代にはエイブの想い人だったが、今ではジェイクの想い人。
空気より軽いと言うよりはお花の精のような華憐な少女。優しくてエイブやジェイクの為に自分の気持ちを押し隠す強い人。
恋する彼の為に身を投じる強い心の持ち主。最後はジェイクとの想いを遂げる。


イーノック・オコナー-フィンレイ・マクミラン/吹替-増田俊樹
降霊術を行い、無生物へ一時的に生命を吹き込む能力を持つ。オリーヴに想われているが、応えようとしない。
最初は彼が嵐を呼び込むかと思うくらい、「ティム・バートン」の世界を体現しているかのような不気味な力を持った少年。
小動物や甲殻類の死体を継ぎ接ぎした人形同士殺し合わせるという残酷な所業を見せ、ジェイクを怖がらせます。
ジェイクを追い出したいと思ってましたが、ワイトから助けて貰ったり、力の使い方を助言して貰ったりとジェイクを信頼していきます。
最後は硬い握手を交わす程仲良くなってて嬉しかったです。彼を想い続けていたオリーヴに向き合った時は歓喜しました。


オリーヴ・アブロホロス・エレファンタ-ローレン・マクロスティ/吹替-安藤瞳
指から火を放つ能力を持っていて、触れた物を焼き払ってしまわないよう、手袋を着けている。イーノックに恋している。
赤毛の華奢な少女。熱い炎で大きな蒸気船の炎だって任せられます。氷のワイトに殺されそうになってハラハラしました。
イーノックがちゃんと彼女の想いに応えてくれたのが嬉しかったです。
公式では二人は最初から恋仲と有りましたが、私はオリーヴの一方的な恋だったと思ってます。
イーノックは自分が皆の中心じゃないと気が済まない性格だったので、オリーヴの事は二の次だったと思います。


ミラード・ナリングス-キャメロン・キング/吹替-土師亜文
透明人間の男の子。ジェイクと実は一番仲良しだった男の子。力の為には裸になるしかない。
雪の現場で「寒いよ」と言っていたのが可愛かったです。


ブロンウィン・ブラントリー-ピクシー・デイヴィーズ/吹替-壹岐紹未
最年少で、怪力の持ち主。10人力と言うから凄い。家具や木馬を飛ばして皆を窮地から救う可愛い女の子。
クレアと一緒に居ると本当、普通の女の子と錯覚出来る程外見からは分からない。


フィオナ・フラウエンフェルト-ジョージア・ペンバートン/吹替-種市桃子
植物を操り、育てる能力を持つ少女。
大きな人参を作ったり、庭の枝を伸ばして皆を救ったり、種から弦を伸ばし縛ったりアイデア一杯な才能の持ち主。


ヒュー・アピストン-マイロ・パーカー/吹替-鈴木晴久
お腹の中にハチを飼っている少年。蜂って結構危険。大人だって蜂に刺されれば痛いと思う。


クレア・デンスモア-ラフィエラ・チャップマン/吹替-別府なるみ
頭の後ろにも口があり、食事の時には鋭い歯を持つこの口を使う。
一見愛らしい少女。ジェイクの前で恥じらって骨付肉を食べるのを躊躇うのが可愛い。
ちゃんとワイトの腕を齧ったり、勇敢に闘います。


ホレース・ソムナッソン-ヘイデン・キーラー=ストーン/吹替-富樫美鈴
片眼から自分の夢(予言となることもある)を投影することができる。紳士の装いをしている。
闘う能力じゃないから、彼がバロンの前に立ちはだかった時、殺されなくてほっとしました。無茶しないで。


双子-ジョゼフ&トーマス・オドウェル/吹替-別府なるみ
常に仮面を被った双子の男の子。何でいつも袋のような仮面をつけているのか、ワイトとの闘いの最中に分かります。
何故、声も発しないのか、仮面を取れないのか、良く分かりました。


ヴィクター・ブラントリー-ルイス・デイヴィソン
ブロンウィンの死んだ兄で、彼女と同じ能力を持つ。映画のストーリーより前にホローガストにより殺されている。
何で彼が死んでしまったのかが、物語で重要なファクターなのです。哀しむミス・ペレグリンが涙を誘います。



(奇妙な大人たち)

アルマ・ルフェイ・ペレグリン演-エヴァ・グリーン/吹替-朴璐美
屋敷の女主人として、厳しくもあたたかく「奇妙なこどもたち」を養う。
「インブリン」と呼ばれる特殊能力を持った女性で、ハヤブサ(英語名:ペレグリン・ファルコン)に変身し、時間を操る能力を持つ。
ミス・ペレグリン。存在感が半端ないです。
パイプを吹かす姿、懐中時計をかちんと鳴らす姿、ハヤブサに変身する処、全てが格好いいです。
深い愛情の持ち主で、子供たちを守る為、ジェイクに全てを委ね、バロンの手に堕ちる処は心が痛みました。
最後、塔の上で満足気に微笑む姿が忘れられません。全てお見通しだったのでしょうか。
早く皆の処に戻ってあげて欲しいです。


エイブラハム・"エイブ"・ポートマン-テレンス・スタンプ/吹替-稲垣隆史
ジェイクの祖父で、奇妙な人々を見ることができる。 ジェイクを不思議な旅へ誘うキーマン。
1940年代には電話でジェイクと若い姿の時に話をする事が出来た。バロンを分岐点にして生き残る運命の人。
孫のジェイクには両親より大事な人だったに違いない人。


エスメラルダ・アヴォセット-ジュディ・デンチ/吹替-谷育子
ミス・ペレグリンと同じ「インブリン」で、同じく「奇妙なこどもたち」を保護していた。
バロンの手先にタイムループを襲われ、自分の「こどもたち」を殺されて以来、ミス・ペレグリンの元へ身を寄せている。
時を操り、ソリハシセイタカシギ(英語名:アヴォセット)に変身する能力を持つ。
まさか、保護されてすぐあぁなるとは思いませんでした。存在感ある女優さんだったのに。


(ワイト=奇妙な人々の敵)

バロン-サミュエル・L・ジャクソン/吹替-玄田哲章
変身能力を持ち、ホローガストと呼ばれる悪の異能者たちを率いるリーダー。
バロンはワイトやホロウの手先を使い、「奇妙な人々」("Peculiars") を狩って、人間の姿を取り戻すため彼らの眼を貪り食っている。
変身能力は自身の正体を偽るのに用いられ、また自分の手を刃・斧・投げ縄などに変えることもできる。
出た。私が観る映画の殆どに出てるんじゃないこの人。今回はワイトの設定で目が白く淀んでいるので、別人にも見える。
最後は子供たちの手に因らず、非業の死を遂げる。ある意味自業自得な人。

ナンシー・ゴラン-アリソン・ジャニー/吹替-土井美加
ジェイクを担当する精神科医で、バロンが化けた姿のひとつ。バロンの能力知らなかったから酷いと思いました。

ジョン・ラモン-ルパート・エヴェレット/吹替-郷田ほづみ
鳥類学者で、バロンが化けた姿のひとつ。ルパートがこんなおじいさんに…と別の意味でショックでした。






物語は書いてしまうとネタバレになってしまうし、是非観に行って欲しい作品なので、敢えて書きません。
これは老若男女問わず鑑賞出来る不思議で不気味だけど、愛すべき奇妙な人々の物語です。
最初はおっかなびっくりだった皆さんも最後には皆が愛おしくて堪らなくなると思います。
ジェイクも最初は世間から浮いた臆病な少年だったけれど、
最後には恋する少女の為に海軍に入ったりと世界中を旅する立派な青年になります。
奇妙な子供たちも世間とワイト達からの追跡から逃れ、隠れるように生きていましたが、
守ってくれていたミス・ペレグリンを助ける為、勇気を持って闘い、乗り越える事に因って、一回り成長したことかと思います。
時間を遡るシーンや沈没船浮上のシーン等、観る処は盛り沢山です。
公開日は先週の2月3日(金)でしたが、アメリカでは秋と既に五ヶ月も前の映画なんです。
是非皆さんにも観て貰って、次回同じような作品が出来たら日米同時公開をして貰いたいものです。




正直言って本当舐めてました。
この数ヶ月で沢山の映画を観ましたが、娯楽超大作と言った他社の高額な製作費が掛かった映画に引けを取らない作品です。
MARVELやDCコミックスにも劣らないファンタジー冒険活劇です。
是非、ティム・バートンの世界を堪能してきてください。おススメです!!
あ、そうそう。時間の関係で2D吹替版を鑑賞したのですが、上記のように吹替は皆プロの声優ばかりなので、
素人の俳優が声を当てていて、事故なんて事は無いです。
マモに朴さん、玄ちゃんに香菜ちゃんとアニメ並の贅沢さ。吹替でも安心してご覧下さい。












































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