あぽまに@らんだむ

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ラ・ラ・ランド(2017年)

2017年03月04日 | 映画関係


















いえね。私、実は正直、ミュージカルも恋愛映画も苦手なんですよ。
絶対進んで観ないんですよ。
「レ・ミゼラブル」も衛星でテレビで放映してた際、偶然観たくらいですし、
ディズニーアニメも正直、テレビで放映すればいいかなレベル。
ファンタジー好き。SF好き。ゲーム映画化好き。アニメ好きなんですよね。
だから、自分でも何で「ラ・ラ・ランド」行こうと思ったのか分からなかったです。



でも結論から言えば、



世界中が恋して当たり前の映画でした。



アカデミー賞主演男優賞は逃したものの、主演のライアン・ゴズリングは垂れ目で一見冴えない青年俳優さんですが、
ピアノでジャズを弾いたり、喧嘩口調の癖にミアを車まで送って行ったり、
自分だって長旅やツアーで忙しいのに手作り料理を作ってミアを励まそうとしたりして、
すっごく素敵な魅力的な男性、セブことセバスチャンを見事に演じてました。
ムーンライトもアカデミー賞を取ったケイシー・アフレックもきっと魅力的な演技をしたんだろうと思いますが、
ライアンもゴールデングローブ賞を取ったくらいですし、全然引けは取って無かったです。
彼は演技の外に音楽も出来る人だったらしく、演奏も歌も踊りも演技も全て完璧でした。
俳優さんって本当に凄い。素晴らしい!どうやったらこんなに連続してカメラ回りっ放しなのに続けて踊れるの!?
一体何テイクくらい踊ったの!?と製作や撮影の心配までしながら鑑賞していました。



ヒロインのエマ・ストーン演じるミアはスタイルが本当に良くて脚なんて短いドレスで踊っているとぽっきりと折れてしまいそう。
そんな彼女がセブと夜の街路でタップを踊りながら歌うシーンは見事です。
最後のオーディションの際に、セブに「あなたを好きになったのはあなたのジャズのピアノを聴いた時よ」って言ってあげなさいよ~
…とすんごい思ってしまいました。
言ってしまった言葉は無い事には出来ません。
幾ら一緒に行ったオーディションで受かったとしても、ミアにはセブが言った言葉が付いて回り、幸せにはなれないでしょう。
でも、ミアだって彼が自分を幸せにしようと、彼女の両親に逢っても恥ずかしくない、安定した収入をと思い、
バンド契約をしたのを聴いてしまっては、彼が自分の為に夢を諦めようとしている事に傷付いたのでしょう。
セブも自分の夢にひたすら素直に向き合おうとしているミアに嫉妬したんでしょう。
言ってはいけない心にも無い言葉を口走ってしまいます。哀しかったです。
こんなにお互いを想い、愛し合っている二人なのにと辛かったです。



最後はハピエンだけど、二人のハピエンでは無く、お互いの人生のハピエンになっている処がミソ。
でもセブズのジャズバーでセブがピアノを弾き始めて、物語が早回しに戻り、渋滞の処から、振り出しに戻る処が感動しました。
傷付き、哀しみ、離れ離れだった5年は全て二人の愛の軌跡になって行くのが、美しく、哀しかったです。
ミアの微笑み、セブの頷きで幕は閉じますが、本当に、いい映画でした。
年がら年中歌い捲くっている訳ではないですし、途中、大好きな「a~ha」の「Take on me」が流れたのが嬉しかったです。
歌は冒頭の高速以外はほぼセブとミアが歌っているんですが、ミアとルームメイト達がパーティに行く時の音楽が好きです。
「サムワン・イン・ザ・クラウド Someone In The Crowd」っていうのかな。
ジャズバーが開きたくても中々上手くいかない、でもミアとの関係を進展させるには安定した収入も欲しい、
そんな時にセブが歌う「シティ・オブ・スターズ City of Stars」が心に染みます。



最悪の出会いから始まり、ミアがセブのジャズピアノの演奏を聴き、パーティで出逢う。
運命に導かれるまま、二人は少しずつ恋に目覚めていくのがとても素晴らしいです。
男性はどうか分かりませんが、女性はミアと共感して、セブの待つ映画館に走ってしまうでしょう。
まぁ、少しはセレブ弟と兄夫婦とのディナーの卓に残るリアリストのヒロインもいるでしょうが。それは本人の選択。
ミアは付き合ってた彼氏を振ってセブと共に暮らし始めます。
この付き合い立ての二人のラブラブ映像が凄く幸せそうで、観ているこっちも幸せになります。
こんな幸せは勿論長くは続かない訳で、上記した喧嘩に発展してしまうのです。



最初は何か血迷って観に来ちゃったけど、本当に面白いのかなぁなんて、半信半疑で観て本当にすみません。
一杯賞貰っただけに冒頭の高速での大規模ミュージカルは本当に圧巻でした。
スタジオでもセットでもなく、本当に高速貸切って撮影したらしいですよ。凄いですね。
車から出て来たり踊ったり、歌ったり、伴奏してたりと、まぁ、好き放題。
ジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」のロケ地、天文台にデートをしに行った二人はプラネタリウムの中、
軽やかに浮かび、雲の上でダンスをします。
ファンタジーまで盛り込んでしまい、もう何がなんだか(笑)
最後のジャズバー、セブズでセブが昔に戻れるなら…と空想に浸るシーンも何だかセットでの演技のよう。



固過ぎず、問題や定義はぶらさずに決める。
そんなミュージカルだったからこそ、飽きずに観られたんだと思います。
ミアはセブが背中を押してくれたからこそ、オーディションで起用されて大成功を収めるし、
セブも夢を追う為には頑なにならずに柔軟性を以て目標達成の為に努力する、ミアのそんな生き方に開眼する、
二人は出会い、お互いを支え合い、夢を叶えるべく生きた。そんな気がしました。
夢を失いかけている若者達、社畜のように働かされている中年達、
依存し合うのでは無く、お互いを高め合う愛し方を望む恋人達に是非観て貰いたい映画です。



二人とも頑張ったお陰で一杯賞貰えて良かったですね。
レ・ミゼラブルでもアカデミー賞でミュージカル作品取ってたし、礎が出来て居て良かったですよね。



さて、実は1日の映画の日に「劇場版ソードアートオンライン-オーディナルスケール-」を観に行ってるんですが、
如何せん、余りにも興奮したので、実はもう一回観に行きたいのです。
ソードアートオンラインは是非新章もテレビアニメ化して欲しいので、2Dのアサシンクリード字幕版と共に、
レディースデイにでは有りますが、キリト君とファスにせっせと貢ぎに映画館に通います。
皆様はラ・ラ・ランドどうでしたか?
幾らアカデミー賞を獲ったからと言って鑑賞しに映画館に行く性質じゃないんですが、今回は当たりました。ラッキー♪
二人が恋に堕ちて行く様、でもお互いの為、言い難い事も言ってしまい、傷付く様は観ていて辛かったですが、
此処はお母さんのように優しく見守らなくては!と頑張りましたよ。



さて、今月はキングコングでトムヒルと逢おうか迷ってますが(彼氏かよ)、他にも観たい作品探して彷徨います。
此処まで読んで下さって有難うございます。皆様もいい映画に巡り合えますように!!



















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