あぽまに@らんだむ

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プレゼントの意味は?(トマニアス)

2020年05月12日 | 創聖のア◇工リ〇ン関係

 

 

これは2005年6月10日に書いた「創聖のアクエリオン」の二次創作SSです。

CPはマイナーな「トーマ×アポロニアス」です。※逆CPがメジャーでした。

然もアポロニアスは創られた天翅という俺設定で展開していきます。

腐的表現有りなので、大丈夫な方のみ下へスクロールしてご覧下さい。

↓↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<プレゼントの意味は?(ニアス編)>


アポロニアスは困り果てていた。
「今日から私の下で働くよう、手配しておいた」
今日アポロニアスは数名の低天翅を率いて、西の翅なしの都市を陥落させる命を受けていた。
しかし、出陣の用意をしていた処に、急に取り止めになったと部下から報告が入り、
急いで謁見の間にやって来たのだ。
大天翅であり、アトランディアの最長老でもあるヨハネスの姿を探したが見えず、
そこに居たのは昨日、両思いになったばかりの恋人と元老院の天翅達だった。

「トーマ様…」

ここはアトランディアの円卓の13席がある。元老院の天翅達の目もありアポロニアスは急いで傅いた。
トーマの目がいとし子を見るかのように細められる。

「今日は西の翅なしの都市を陥落させる命を受けておりました。私はどうすれば…」
「防御システムも無いその姿でお前を行かせられない。
西の都市はモロハの部下が行っている。心配しないでいい」

全て手配済みであるようで、トーマは悪戯を見付かった子供のように軽く肩を竦めた。
アポロニアスは呆気に取られたように余程ぽかんとした顔をしていたのだろう、
他の元老院のメンバーに失笑されている。
普段、アポロニアスは笑み一つ零さない戦闘用創天翅として天翅達の目と香りを楽しませていた。
表情は余りなくいつも目を伏せ、高天翅に従順な人形だった。
光を放つ姿は神秘的でもあり、淫靡でもあった。
その為、性にモラルを持たない天翅達に取って恰好の標的だった。
そのアポロニアスがまるで幼子のような表情を見せているのだ。
元老院の天翅達の目の色が変わって来たのをトーマは薄っすらと感じた。


「アポロニアス、行こう」

緋色の髪の恋人の手を取り、その腰を抱き寄せトーマは退席していった。
後には悔しそうに翅を震わす天翅達が残された。
アポロニアスは表情には出さないが、困り果てて腰に回されたトーマの手にやんわりと自分の手を重ねた。
トーマが先程から無言なのも気になる。

「トーマ…。いいのですか?」
「いいのか?だろう?」

アポロニアスはつい敬語を遣ってしまい、一瞬「あっ」という目をした。
それでトーマは機嫌を直す。
廊下の真ん中でトーマはアポロニアスを自分の方に向かせた。
まるで先生に叱られた生徒のように不安そうに見返してくるアポロニアスについ、トーマも甘くなる。
創天翅である為、アポロニアスは高天翅に常に服従するように作られている。
しかし、この性格はプログラムばかりでは無い。
彼が優しいのだ。
アポロニアスが仕えていた軍は常に奇襲を行う一番危険が伴う部隊だった。
そこから、1日で前線指揮官であるトーマの軍に転属させるのは普通無理な話だった。
然も自分は重責を命じられていた。
その命を不仲で有名なモロハに依頼するには嫌な思いもしたかもしれない。
アポロニアスは言葉少ないが、他の天翅(もの)を思い遣る。
トーマの立場を心配しているのだろう。

「出来れば君を何処かに閉じ込めてしまいたい」

トーマはふわりとアポロニアスを抱き締める。
芳しい花の香り。
逞しい筋肉はしなやかで力を込めると腕の中でぴくんと震えた。
ここは元老院のメンバーしか行き交わぬ謁見の間への廊下とは言え往来の場で、
侍従である低天翅達が通る。
アポロニアスはトーマの行為に混乱し、恐らくパニックに陥っているのだろう。
大きく目を見開いて硬直してしまっている。
トーマはそんなアポロニアスが可愛くて仕様が無い。

「それにこの腰布、もっと私好みに短くするぞ」
「…ぇ?」
「ヨハネス様に君の鎧を申請したのだが、創天翅の例外は認めないというから、
せめて腰から下は私好みにする」
「脚も裸足では駄目だ。踵と指を残して革の靴を作る」
「ト…トーマ?」
「腰紐は君の髪と同じ緋色にしよう。金の羽根と靡いて美しいだろうな」
「……ト…」
「さぁ、行こう。全部私からプレゼントするから心配しなくていい」
「……」

すっかりトーマのペースになっている。
然もかなり強引でかなり妄想が入っている。
アポロニアスは呆然としながら、また腰に手を回され連れ去られるようにトーマの自室へ消えて行った。
数日後、アトランディアの廊下でアポロニアスが通る度に天翅達の目がその太腿に釘付けになる。
巻き付けていた長い布は剥ぎ取られ、厚手で特殊素材で作られた短い巻き布、
つまりミニスカにされてしまったのだ。
懇願し恥ずかしい格好までさせられて、
臀部は隠せるように両腰からは長い布を巻くコトを許して貰ったが、
正面からの太腿は諸に見える。
アポロニアスはトーマの愛を受け入れた事を少し後悔した。

(………聖天翅の考えは私には分からない……)

廊下を歩くアポロニアスの太腿を見た低天翅の侍従が興奮の余り、また1人卒倒した。


<了>

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私の書くトーマさん変人になってますね。
トーマのファンの皆様に古典的にスライディング土下座です。

 

 


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