あぽまに@らんだむ

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LOGAN/ローガン《R15》(2017年)

2017年06月01日 | 映画関係




















一応、ネタバレ有りの為、此処からも念の為、閲覧に注意して下さい。
寧ろ、鑑賞されてからの閲覧をお勧めします。
大丈夫な方のみ、下へスクロールしてご覧ください。↓↓↓↓
此処からは何を読んでも自己責任でお願いしますね。










































今回は2月くらいから待ち切れずに、つい、ネタバレでストーリーほぼ読んでの鑑賞でした。
でも、そんなの関係無いくらいにウルヴァリン、チャールズ、ローラの演技が最高で後半ほぼ泣いてました。
観客も男女比率が半々で、「あぁ、皆見送りに来たのね」と感慨深かったです。
それくらい、「X-MEN」のウルヴァリンとプロフェッサーXを惜しんでの事なのでしょうね。



今回もパトリックのチャールズは激かわなんですが、いい処で「〇〇がしたい」と言って、
ウルヴァリンに悪態を吐かれながらトイレ介助されているトコが一番萌えました。
足許に落ちるズボンと「自分で出来る!」と言ってごねる90代のおじいちゃん。可愛い。
哀しいことにエリックが居ないので、年老いてもウルヴァリンがチャールズを姫抱きしてベッドに運びます。
寧ろそればっかだなと言うくらいに姫抱きします。
生きてたらエリックが地軸歪めそうな程に姫抱きします。ホントに、



ウルチャの人には堪らない映画です。



私はチャールズとウルヴァリンは師弟と言うか、お互いが救って救われての深い関係だと思っています。
どちらかと言うと家族と言うか親子のような感じで観ているので、普通に観てましたがウルチャ好きの人は厚い本出せそうですね。
途中、ウルヴァリンこと、ローガンの遺伝子から創り出された「X-24」という若いウルヴァリンそっくりの新種ミュータントが出ます。
年老いて白髪が生え、顔には皴が刻まれ、身体中傷だらけのローガンと、その彼の若き日を彷彿とさせるX-24の闘い。
そして11歳と幼い少女、ローラの正体。
ローラは幼いながら闘いに身を投じ野獣として生きてきたローガンと同じ雰囲気をしています。
目力が凄く、序盤は全く口を利きません。それはローガンの彼女に対しての態度にも問題があるのですが、チャールズには心を開いています。
それは、チャールズがX-24に殺されてしまったと知るや仔ライオンのように咆哮するほど。
彼女は彼女なりにチャールズを大事に思い、自分を護ろうとするチャールズを同じく護ろうと思って居たのだと思います。



チャールズとウルヴァリン。
ウルヴァリンとX-24。
ローラとウルヴァリン。
チャールズとローラ。
物語は3人を巻き込み、哀しい結末へ突き進んでいきます。



私的に萌えたのが、まるで三世代家族の逃避行。
おじいちゃんチャールズとお父さんローガン、娘のローラ。ホントに傍から観れば家族と言ってもおかしくない三人。
チャールズを護ろうとするばかりに、ローラをどう扱っていいか測りかねているローガンに、
やはり師であるチャールズは、学園に居た頃の、家族を持っていた頃の気持ちを呼び覚まそうとローガンに促します。
その所為で何の罪もない家庭が犠牲になってしまうのだけれど、チャールズの謎の言葉が胸に痛いです。
チャールズは同じく何の罪も無い人々をあの精神支配で麻痺させ、大量殺人をしてしまったのでしょうか。
その罪に耐え切れなくて、記憶障害や認知機能低下を引き起こしていたのでしょうか。
殺してしまった人々の中には、愛するエリックやジーン達も含まれていたのでしょうか。謎が深まります。



ローガンはチャールズを失い、ローラ達若きミュータント達が殺されてしまう状況になって、漸く愛する心を蘇らせます。
彼等を救う為、残り少ない命を使うことを決めたんだと思います。
チャールズを救おうとして共闘し、最後に仲間達を救う為、ローガンとローラは再度共闘します。
回復薬の切れたローガンはX-24との最後の闘いで命を落としますが、死に逝く際にローラに対しての父性、家族愛を実感します。
登場から余り表情を変えなかったローラが顔をくしゃくしゃにして「パパ、ヤダよ」と縋り着く姿に泣きました。
本来、ローガンはお人好しで優しい故に苦しんでいる人がいれば、放っておけない性質の人でした。
野獣=ビーストなんて言われているけど、「X-MEN」シリーズのウルヴァリン=ローガンは優しいおじ様のイメージでした。
そのウルヴァリンが過去の痛ましい事件を経て、優しい心を封印してしまう。
しかし、チャールズを護る為、老いて病む身体を引き摺り、本来の姿を取り戻していく物語だったのかなと思いました。
ローラを介してウルヴァリン、再生と終焉の物語。本当にいい終わり方でした。



吐息で凍らせる少女、植物の成長を操る子、重力を操る子と沢山の幼いミュータント達が救われました。
原作は残念ながら知らないのですが、この続きはあるのでしょうか。
ウルヴァリンはこのスピンオフで最後なので、今度ウルヴァリンが出るとしたら別の俳優さんが演じるのでしょうか。
また、チャールズは変わらず若きチャールズを演じたジェームズが引き継ぐのでしょうか。
あ、でもチャールズを演じるならまたジェームズは髪の毛を剃らないといけないからどうなんでしょう。
後、このスピンオフでエリックや学園の子達がどうなったのか知りたいです。哀しい話ではあるでしょうが気になります。



話は戻しますが。パトリック演じたチャールズがX-24に殺されてしまった後のローガンの落ち込みようは凄まじかったです。
癇癪を起こして気絶するほどですし。それを簡単に病院に運んでしまう小柄なローラ。豪傑。
ローガンに取って、チャールズは自分の存在理由だったのかもしれないし、慣れない仕事までして護ろうとしていた大切な存在だったのでしょう。
あの短期で喧嘩っ早いローガンが運転手だとしても仕事をするなんてと驚きでしたし、
チャールズを自由に生かす為、クルーズ船を買おうと夢見てるなんて何か普通の人間の男の生活をしていました。
本来、そういった夢物語を語る相手は愛する女性なのでしょうが、相手は90代の車椅子の老人です。
老いた二人が船を買って安全に生きられると夢を語るのが、可愛くて切なかったです。



疲れ果て、運転の途中で居眠りしてしまったローガンを寝かせ、自分で運転してエデンまで行ってしまうローラは漢前でした。
今回、ローラが何を考えて行動していたのか後になって想像すると可哀想だし、もっと笑って欲しかったです。
チャールズにはぎこちなくても笑顔を見せたり、少女らしく音楽を気に入って聴いたり、もっとローラに人として体験して欲しかった。
きっとチャールズも彼女の生い立ちを知って教師らしく、映画を通じて、普通の家族を通じて、感じ取って欲しかったのではないでしょうか。
ローラもローガンの血を受け継ぐ少女です。チャールズの意図を何となく感じ取って僅かな時間で様々な事を学んでいきます。
研究施設から助け出してくれた看護師のガブリエラに、コミックスを貰い、ローラはローガンが父だと知り、憧れていたのかもしれません。
そして密かに自分を愛してくれるのではないか、自分を、自分達ミュータント達を助けてくれるのではないかと期待していたのかもしれません。
でも、ローガンは学園を、家族を失った経緯から関わりを持とうとしない。
ローラはいつか期待する事を止め、ただエデンを目指そうとしたのではないでしょうか。
でも、窮地に瀕した際、ローガンは回復薬を全て打ってでも自分達を救いに来てくれた。ローラは歓喜したでしょう。
そして命を懸けて自分達を護ってくれたのです。そして漸くローラはローガンを「パパ」と呼ぶのです。
最後にローラ達がローガンがチャールズを水の近くに埋葬したのと同様に水の近くにローガンを埋葬します。
ローラがカジノのホテルでチャールズと共に観た映画の一説を弔辞に唱えるシーンが更に涙を誘います。
二人は本当の親子になったのだなと改めて実感するのです。



しかし、今回R指定。然もR15なので、スプラッタな程に殺し方が残虐です。
ローラも殺人マシーンに育てあげられた少女なので、平気で人の首を跳ね、見せしめに転がします。
ローガンも生まれながらの戦闘センスの持ち主ですが、ローラは小柄ながら唸り声を発しながら敵に飛び掛かるなど、充分野獣の娘です。
どう撮影したのかは分かりませんが、小柄なローラ役のダフネちゃんが仔豹のようにマッチョな軍人に飛び掛かり倒すシーンは圧巻です。
小さな拳から伸びる二本のアダマンチウムの爪と足の爪先からも伸びる一本の爪で敵をバッタバッタ倒しては、引き抜く。
其処等辺はホントにローガンと「親子なんだな~」と思えるくらいに似ています。



書いても書いても尽きないのでこの辺で一端終わらせますが、「LOGAN/ローガン」待った甲斐がありました。
とってもとっても感動しました。17年のウルヴァリンとチャールズの集大成だと思います。
ヒュー、そしてパトリック、二人が演じてくれたからこそのキャラクターだったと思います。
本当に有難う、本当にお疲れ様でした。「X-MEN」は不滅です。
これからも色んな方向で展開していくとは思いますが、二人にはゆったり見守って欲しいと思います。
次回はジーンに逢えるのかな。ジェームズがチャールズを演じることになるのかな。楽しみです。
此処まで読んで下さって有難うございます。また何か思い付いたら追記します。

































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