木造 ウイルス 免疫で検索してみると興味深い記事がありました。
杉のいすと机を使ったグループは、実験開始前に比べ、免疫グロブリンAの量が、開始後90日目には37%増加
農林水産省-林野庁のHPより引用しました。
P8
木製家具の健康への効果(九州大学大学院芸術工学研究院による調査)
図1は、熊本県小国スギ製の机・椅子を使用した際の生徒の欠席数の月別の推移を示している。
「1組」は小国スギ製の机・椅子を、
「2組」は新しく購入した合板天板を用いたスチール製の机・椅子を、
「3組」は従来から利用している合板天板を用いたスチール製の机・椅子を使用した。
「1組」の欠席数は、他の組にくらべ有意に少ないことが分かる。
また図2は、分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)の変化である。
分泌型免疫グロブリンAは、粘膜への微生物の侵入を防御しており、この値の高さは健康状態の指針となる。
小国スギ製机・椅子の設置前には、各組のs-IgA に有意な差はなかったが、設置後は小国スギ製机・椅子を使用した「1組」のs-IgA 濃度が有意に高い結果となった。
以上より、学校家具に木材を積極的に使用することにより「健康」に良い影響を及ぼしている傾向が示された。
(綿貫茂喜:第60 回日本木材学会大会公開シンポジウム(2010)より抜粋)
http://takumibito.com/publics/index/78/
このサイトにリンクしている新聞記事には、
小国杉のいすと机を使ったグループは、実験開始前に比べ、免疫グロブリンAの量が、開始後90日目には37%増加。とあります。
この資料のP7には、
健康空間を構成する木の特性
湿度は空中浮遊菌の繁殖に影響し、50%程度の湿度は菌の繁殖抑制に効果をもたらすと言われている。
図4は、木造校舎と内装を木質化した校舎におけるインフルエンザによる学級閉鎖の割合を示している。
木造校舎あるいは内装を木質化した鉄筋コンクリート造校舎では、冬期のインフルエンザによる学級閉鎖率が低く、インフルエンザの蔓延が抑制される傾向が見られる。
このことは、木質空間の暖かさや木の抗菌性に加えて、木の吸・放湿性能も寄与しているものと考えられる。
(橘田紘洋:木造校舎の教育環境(P68)、(財)日本住宅・木材技術センター、2004)
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