学名:Pupinella rufa
殻高は10mm前後でキセルガイ科のものより少しずんぐりした形をしています。貝殻は赤紫褐色(老成個体なのか?白色をした個体もいます)をしており、このことから“アズキガイ”の和名がついたようです。特徴的なのは円形角質(赤色矢印)の蓋を持ち、軟体部を貝殻に格納し殻口を完全に塞ぐことができます。この蓋があるおかげで、外敵から身を守り乾燥にも強いのかも知れません。また、カタツムリのように触角の先端に眼があるのではなく、触角の基部にあるようです(水色矢印)。このことからも解るように、陸棲のカタツムリよりも水棲のタニシに近い種だそうです。
地域によっては生息数が減少しており、絶滅危惧種に指定されている地域もあるようです。八丈島では今のところ人家の近くではあまり見かけませんが、林道などの苔類が繁茂しているところで群生しているのを確認できます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます