少しの思い出。
春は、捻り花。
夏は、山間の古い町。
秋は、栗の実。
冬は、温かい部屋。
もういない人たちの思い出は
ほんの少しの、風の匂いに紛れてやって来る。
秋が嫌いだと言っていた。
僕は好きだな、とは言わずに
そんな一面を知って
家族という枠から、一人の男性というより
少年のような気がして
僕に似た顔を、少し眺めた。
秋が嫌いなのは聞いたが
どの季節が好きなのかは、聞いてなかったな。
そう思うと、知りたくなるんだよなぁ。
聞いてみよう。
次に会った時にでも。
多分、夏だな。
毎年、あの町に行っていた。
彼の大好きな町へ。
子供の頃の
眩しい思い出。
春は、捻り花。
夏は、山間の古い町。
秋は、栗の実。
冬は、温かい部屋。
もういない人たちの思い出は
ほんの少しの、風の匂いに紛れてやって来る。
秋が嫌いだと言っていた。
僕は好きだな、とは言わずに
そんな一面を知って
家族という枠から、一人の男性というより
少年のような気がして
僕に似た顔を、少し眺めた。
秋が嫌いなのは聞いたが
どの季節が好きなのかは、聞いてなかったな。
そう思うと、知りたくなるんだよなぁ。
聞いてみよう。
次に会った時にでも。
多分、夏だな。
毎年、あの町に行っていた。
彼の大好きな町へ。
子供の頃の
眩しい思い出。