Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

朝光

2007-08-24 | Weblog
そんな気もなく近付いてくるのだろうが、どこかの誰かに話しかけられ、答える。答えると、嬉しそうに相手が答える。そこでまた、答える・・・とすると、何か、期待させてしまうんじゃないか? と思い、立ち止まる。そんな気もなく近付いてきているのだろうが、そんな時、僕は鼻持ちならない嫌な奴だ。こんな奴なんだよ? って、相手の耳元で天使に教えてあげて貰いたいぐらいだ。
期待させてしまうのだったら、さりげなくブレーキをかけなければ、後々誰かが誰かに不誠実になってしまうのだろう。僕からあの人へ、あの人が誰かを、誰かが僕を。誰が中心ということはなく、どこからともなくまわってきた現象。
ということは、僕と君の関係は、やっぱり僕の余計な仕草だったのかな。余計な気持ち、余計な希望。
むげにあの人を無視するのも嫌だから、結局答えてしまっている現状。でも気付いているだろう。こんな僕の、氷の上を滑るような、通り抜ける際に少し景色を見るような態度に。分かってるならいいんだ。
こんな時、君をどうしても思い出してしまうんだ。今頃、そこにいたかもしれない君を思い出して、自己嫌悪に陥る。
陥ったって仕方がないが、気付けば穴の中である。穴の中から、狭く見える空を、ここから見上げている。
誰かに声をかけられるのは、戸惑う。誰かに声をかけることは、まだ無理らしい。
君の姿が、まだここからはっきりと見えてしまう。
朝は、いつも明るいようでいて、始まりと終わりを何となく眩しく教えてくれている。
光が、痺れている。

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