Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

君よ

2007-08-17 | Weblog
何にもできないんだ。
重々、分かっている。
苦しいから、
君を幻滅させてばかりだから
僕は。

苦しいのには、疲れた。
でも、どっちにしても
苦しいことには
かわりはない。
たぶん、この先も苦しいだろう。


現実考えたら
この季節は、ただ眩しいだけだ。

せめて 君へだけに
この季節の隅っこで
贈るんだ。
君に届かないように

嘘でない気持ちを
曇りのない気持ちを

夏の風に ゆだねるんだ

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mirai

2007-08-17 | Weblog
もし僕が、もし
戦争というものに行ったなら

多分、いや必ず
僕をなくすだろう
僕は、僕でなくなる

僕は僕でなくなって
遠い空を思っては
戦う意味なんてクソくらえと

大切な人を思っては
戦いの行く末なんて結局のところ
つまるところ、
何もかもを失うことなどと
勝利は敗北なんだと

僕は
僕でなくなった僕に
言い続けるんだろう

あいもかわらず 品の欠片もない
人間様の

まったくもってシンプルすぎる
煩悩と欲望 なんかの為に行われる
センスのない戦いに

青い波は笑って
緑の地は泣いて
赤い炎は 躊躇う

代官山で 蜻蛉は 鳥の羽を拾う
夏休みで 子供達は 見えない未来の感想文を書く

もし僕が、戦争に行ったなら

僕は僕をなくし
子供達は未来のなかで
あの頃の二の舞を
無邪気に手にしてしまうんだ

僕は、今 僕である。

僕でいたい。





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雨光

2007-08-17 | Weblog
続ける気か?

水を飲み続ける。

注いでいるのは
夕方の雨。
朝焼けの光。

一人、自分を演じきる。
一人、二役を演じる。

もう一人の僕は、いったい何処から
やってくるんだ?

この声は どこにも届かないんだろうが
見た夢はいつだって
夕暮れすぎた雨のなか。

無闇に怒らないかわり
消えてしまいそうなボーダーラインに
頭がクラクラする。

降り注ぐのは
長い雨。
細い光。

天から下りてきた
細い光のような
蜘蛛の糸。

幻と慈悲と光の糸。

誇らしげでも みじめでも
続けるしかないだろ。

雨のように細い糸と
光のために。


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