DF

疑われたドライフルーツ

飛び立とうとしている鳥を
木陰から見届けたら

疑われながら　食べてしまおう
芳しい香りを最後にさせて

鳥のあとに続け
最後にきっと　慎ましやかな空が
広がっているだろうから

封

想像することがエネルギーになりながら
想像する度　蒸発して煙が昇る

言葉の真意が分からないから
僕は　立ち止まったまま

冗談言っても
空気は乾きすぎて　潤いが足りないや

いつもそうなんだな
暗号めいた言葉で
さらに迷路の中へと　誘わされるんだ

まだ灯りが点っているのなら
出口まで無事に辿り着けるようにと
ありったけの願い事を

雲の上の月に
明日　輝く筈の太陽に

真夜中
僕は　やっぱり
ここで　遠くまで行けた場所まで
長い手紙を書くんだろう

多分それは
封をきられることもない