
遥か彼方
いつものポイントで見える富士山は、もう三月だというのに
今はまだ雪を被っている
地上では雪はほとんど降らないのに
標高3千メートル級ともなると、そこはきっと別世界なんだなと、
白き円錐の美しい山が見える度に思う。
茶畑の脇に立ち、富士山がある方へ視線を向ける。
その姿は見えなかったけど
電柱の影がその在り処を指し示すように伸びていた。
原発の方向は、あまり向く気にならない。(←浜岡への気持ち)
富士山には登れないけど願う
見えないけど祈る
願いことが幾つもあって、
富士山に住む神様にコラ!と怒られそうだけど。
そして、
甘い新茶の季節は、まだかな?なんて思いながら、いつもの茶畑を通り過ぎる。
富士山は、今日は見えるかな?なんて思いながら、いつもの道を行く。
君は、元気にしているかな?なんて思いながら、いつもの僕は町の片隅。
日々、僕の思いはいつも
遥か彼方