
日差しの中には、今年の夏の景色があった
甥と虫とりにいった
宿題を手伝った
姪とゆっくり話をした
大切にしていた宝物をあげた
祖母に、亡くなった祖父の思い出話を聴いた
天国と地上と離ればなれになっても、今も二人は
あの頃と同じだと感じた
トウモロコシを供えた
手を合わせて、ありがとうと言った
花火があがる街を通りかかった
偶然に喜んだ
夏の曲を弾いた
いつの間にか、同じ曲を姪が弾けるようになっていた
夏を味わった
仄かに、懐かしい味がした
風が群れとなって、流星と一緒に舞っていった
君がいる世界の片隅まで