数ヶ月前に現れた流れ星はオレンジ色の閃光を放って
強く光り輝き夜空の中消えて行った。
家路の頭上に瞬いていた星座はあの日の飛行船と
同じ形をして僕らを見下ろしている。
昴は何かを囁いているかのようにそっと輝き集い
この星の未来を多分、見通している。
青空は時々光を降らせ僕らの立つ地からそのもっと深く
地球の真ん中まで清らかであたたかな光を降り注いでいる。
もしかしたら僕らにだけでなく黄泉の国にまでその光を降らせ
魂や心を救済しているのかもしれない。
右も左も悩める人々。
仕事、人間関係、恋、愛、人生、自分自身、家族、恋人、夫や妻、子供
などなど、悩みは人それぞれに多種多様なのだろう。
みんな悩み考え罪を抱える。
誰一人もそれらを持っていない人などいないだろう。
ということを念頭に置き想像してみよう。
昴や飛行船のような星座たちを見上げてみると良い。
朝になれば彼らの姿は見えなくなるがでもそこにある。
代わりに青空が広がり、その中に形を絶えず変えながら悠々と流れる雲が行く。
青い空は光で出来ている。
其れはいつでも僕らを包み、気付かないほどの細かな光の粒を降らせ
僕らの思考に希望を抱かせるチカラを持っている。
時間があったら、青空の下、行く雲を見ながら深呼吸してみよう。
流れを止めない水には湧き出でる源がある故、
きらきらと輝く水面があるのは風があるが故。
光の中の空から雨が降り、山に町に地に浸透し、また湧き出で流れ
いつか辿り着く海がある。
僕らはいつだったか遥か昔、その海から生まれてきた。
その時に出逢っていたでしょう?
多分、僕らみんな一斉に揃いも揃って、笑い合っていたのだろう。
憶えていないだろうけど
いつか出逢おうよと約束をして。