皆が笑い合っている空間の中で、僕一人が苦虫かみつぶしている。
汚いなあ。
完全に、日陰でうつぶせになって、たぬき寝入りしている。
確実に、腹の中黒すぎて、光も影もない。
皆が良ければいいと思っていた筈なのに、この体たらく。
所詮そんな奴か、僕は。
少し、離れよう。
僕自身から、離れた方がいい。
僕を意識せず、僕でいたい。
でなければ、僕は僕を見失う。
改めて問い直さなければ、本質が分からなくなる。
状況が見極められないなら、見極められるまで途方に暮れようぞ。
暮れ果てて、そのとき、眼前には朧気に何か見えるかもしれないし。
皆が笑っているならそれでいい筈だったのにな。
思ったより腹黒かった僕だ。
僕一人笑えてないことに、ことが、何だか哀しいとは。
子供だな。
僕のあとを、ついてこないんでほしんだ。
目一杯、笑顔の彼女に。