Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

珈琲

2007-07-15 | Weblog
近付く圧。
林がゆさゆさと 全体で揺れる。
きっと、あの海も荒れていることだろう。

珈琲などを何となく飲みたい気分だが、
生憎ときらしているようで、棚には見えず。
そっか・・。

不安定な雨粒が、屋根やら壁やらに体当たりしている。
こんな日は、家が緊張して凝り固まっている感じがする。
中に住む人間を守ろうとしてくれているような
健気な緊張感。
ただの、希望だろうか。

珈琲がないので、僕は何を飲もう?
特に何をしたいわけでもない。
何となく、珈琲を飲みたい、というより
香りが欲しかった。

雨と珈琲の香りは、何だかとても
似合うと思わないかい?

真夜中、雨と共に 珈琲を。



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水の上

2007-07-14 | Weblog
好きだけでは、済まされないだろ?

事情っていろいろある。
多分、僕の事情は、甘っちょろい。
だから、僕は情けなくも
深々と溜息をつく。

できれば、ずっと水の上、ぷかぷかと
浮かんでいたい。
君みたいな光を浴びて
ずっと、ずっと。

好きなだけで、他には何もない。



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ticket

2007-07-14 | Weblog
皆が皆、自己主張したらどうなる。
最終的には誰かが折れなければ、収拾がつかない。
誰かが出たら、誰かが引っ込まなければ、凸凹したままで
いつまでたっても歩きにくい、夜の山道だ。

どっちかといえば、後者の役割が断然多い。
多いというより、そればかりだ。
性質的に、そう出来ているというか、慣れているというか
そうせざるを得ないという環境で育ったから
よく折れている。引き下がるのは日常茶飯事だ。

しかし、今回はその役を降板したい。
理性では、やっぱり引き受けるべきだと思ってはいるが
近頃の僕の本能は、舞台をすっぽかしたくなる。
代役はあるのだろうか?

僕の何を認めてくれているのだろう?
それも一つの甘えか?

自己主張の塊にはなりたくないが
塊の人の前では、今回ばかりは頑なになっている。

僕に何を求めているのだろう?
これは我が儘か?

僕の我が儘は、この世で通用するのだろうか否か
否かもな。
どこまで行けばいいか、一人舞台のチケット買う気も
失せてくる。

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長い夜

2007-07-14 | Weblog
長い夜はあてどなく
小康した気持ちは宛もなく
綴った手紙は 夕焼けの灰となる

流れていった星の行方を
カウントしながら 席を立つ

僕の気持ちは何時までも
同じ処を行きつ戻りつ

長い夜は今夜も訪れ
宛のなかった手紙には
今日の消印が静かに押される

郵便配達は紅いバイクで
明日か明後日
ドアを叩く

灰になった手紙と一緒に
夕焼けの中
僕は眠る

意味のない 長い夜に



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迷子

2007-07-14 | Weblog
今夜もまた、迷子か

雲の間から覗いた青は、ほんの束の間の出来事で
衝動的に撮った写真は、思い出の写真となってしまった

太陽に守られた君は、月を崇拝する僕にとって
眩しい
青く光る月は、黄色い太陽に憧れる

帽子にさした野花は
風に揺れて、キザな僕を
嘲笑った

しょうがないから僕は
苦笑いしながら、草の上うつむくのさ

太陽を見ていると、少し照れくさく
水たまりの月を眺めていたら
涙が出たんだ
 
落ちた波紋は
幾重にも広がって
僕の顔を歪ませた

太陽は空の中、月は夜空の中
会えない二人は、同じ空の中


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