Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

音楽

2012-02-12 | Weblog










日当たりの良い場所の、その幸せの影と
ささやかな仕種を見逃さないようにと
幼き日の僕が小さな声で、
日に焼けた肌と転んでばかりの膝小僧と一緒に
言っているような音

日が当たる音は聴こえるわけがないのだけど
聴こえるかのようなそんな錯覚を
浅はかなのに厳かな日常の一こまとして受け取った
ほんの数分

日が当たるところに温度が生まれる時
そこに音楽が生まれて
僕は日の光をかぶるように生まれたばかりの音楽と
ほんの少しの間
寄りそったり戯れたり、くるまれたり包んだり
時々、君に似ている
良く日の当たるこの音楽を溶けそうになりながら
幸せの影のように確かめる

















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甥の絵の詩

2012-02-07 | Weblog










甥っ子が描いたソラの絵の
大きな宇宙船に乗って、
何万年も先まで
君の星の光を迎えに行くまで
その間
何度も生まれ変わって
何度も出会いと別れを繰り返す
僕が越えるべきものは
何となく分かってる
甥っ子が描いたソラの絵の
端っこに浮かんだ暗示が、きっとそれ
僕の勘は外れることもあるけれど
時々不思議と当たることもある
君とは多分、何処かの星で会ってると
思ったのは
外れだろうか当たりだろうか
そんなことより
僕は未だ、小さな双眼鏡で探してる
君の気配をたった今
21世紀
地球という星の中
日本という国に生まれて


















*甥っ子が描く絵は、無邪気の中に何かが隠れているように
 思えるのです。想像力豊かな子供は、みんな小さな芸術家ですね。





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