ARどうぶつ病院の盛田です。
今日も近くの山(?)にて運動してきました。この時期はもう気を抜くとすぐ蚊に食われますね
そんなわけで、そろそろ病院の周囲はフィラリア予防を始める時期です
出典:http://filaria.jp/html/hdu/kanto/index.html
上記はフィラリア感染時期を示したサイトです。
神奈川県はそろそろ感染時期ですので、出来るだけ5月末、遅くとも6月上旬までには最初の投薬を済ませましょう
上記のサイトでもわかるように、南北に長細い陸地を持つ日本では、フィラリア予防をする時期が地域によって違います
皆様のなかにはもう病院から勧められてフィラリア予防を始めている方もいらっしゃるかもしれません。
それはフィラリアは蚊が媒介する病気だからです
そのため年中蚊が出る沖縄などでは一年中フィラリア予防をする必要があります
では、フィラリアの生態をみてみましょう
このようにフィラリアは犬から蚊、蚊から犬へと感染して成長します
犬の中にいる子虫ミクロフィラリア(L1)は蚊が吸わないと成長せず、したがって直接犬から犬には感染しません
また、現在使われているフィラリアの予防薬は上記の図のL4の子虫を100%殺す駆虫薬です
他のL3やL5の子虫は100%殺せません
なので
蚊から感染した子虫がL4になったときに駆虫薬を飲ませてフィラリアを予防するのです
↑ 成虫フィラリアちゃん
まとめると、
フィラリアの予防期間は蚊が出てから1か月後から初めて蚊が居なくなって1か月後に終了となるのです。
蚊が居なくなって1か月後に飲ませないと予防が完全ではないと理解して予防薬を飲ませましょう
勿論、最近では注射すれば1年間効果が持続するフィラリア予防薬もあります
お近くの動物病院でよく相談してフィラリア予防を始めましょう