日に日に寒くなり、コートが必需品になってきましたね。早いもので今年も後1か月となりました。病院もだいぶ患者様が増えてきてくれて日々感謝しております
今回の治療の分類は局所療法と全身療法です。
一般の人は局所療法というと一部分だけ治す、全身療法は全身の腫瘍を治すと考えがちですが、実際はちょっと違います。
局所療法
ある一部分の腫瘍に対して行う治療であり、①外科治療 ②放射線治療があります。
根治(完全に腫瘍が治る)が望めるのは外科治療で全ての腫瘍を取り除けた時のみといっても過言ではありません。
また、局所療法には緩和的な治療もあります。
これは外科治療(姑息的治療として)や放射線療法があります。
一部分に腫瘍があり、それが原因で食事が食べられないとか、その部分が痛くて生活できないなど生活(生きていく状態)の質(これをQOL=Quality Of Lifeといいます)が落ちる時に出来るだけQOLをあげるために行う治療です。
全身療法
全身療法は抗がん剤など投薬による体全体に行う治療です。
こちらは術後の全身療法(腫瘍細胞が血管などを通じて全身に流れた少ない腫瘍細胞や、取り切れていない切除創にある腫瘍細胞を治療するための治療。)や全身に転移が疑われる場合に行う治療です。
全身に転移や浸潤がある場合の治療は延命が主であり、リンパ腫などの独立円形細胞腫瘍以外では根治は期待できません
種類としては化学療法(抗がん剤)、分子標的薬治療、免疫療法が挙げられます。
療法はこのように分類されており、腫瘍の種類や進行度によっては局所療法と全身療法を組み合わせた治療を行うケースや、外科治療および放射線治療など局所療法を組み合わせて使うケースがあるため、治療を受ける際にはどのような治療プランが合っているかをお医者さんとよく相談してから治療を行うことが勧められます
追伸
来月の腫瘍コラムですが、筆者の都合によりお休みします。次回は1月となりますのでよろしくお願いいたします
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