一人暮らしを始めた部屋にリサが遊びに来てくれた。
緊張する…。
まぁ…それは置いといて夕食は特製ハンバーグを作る事にした。
リサも緊張しとるんか…『あたしも手伝う』ってゆうてくれたから
玉ねぎのみじん切り頼んだんやけど…
…水にさらすの忘れて 涙は出るわ
手を切りそうになるわで 戦線離脱。
ええから待っとけってゆうたら
なんでか 『お風呂場掃除してくる』ってゆうて…
5分。
がしゃーーーーーーんっておっきな音
慌てて見に行くと 器用に風呂場ですべってコケとった。
『大丈夫か?ケガしてへんか?』
『あぁ平気(笑) それよりごめんな さっきから失敗ばっかし…』
めっさ落ち込んどる。
『ええって それより服…濡れとるやんけ オレので良かったら着替え…『あ…あたし帰るっ!!!』』
はい?なんでその格好で帰るとかゆうねん。
『はぁ?なんで帰るとかゆうねん。』
『せやかて…あたし 失敗ばっかしで大谷に迷惑かけて…こんなん彼女失格や』
しゅんと頭を下げて肩まで落として全身で申し訳なさを出しとるリサ。
そんなん見てかわいくないとか彼女失格とか思うわけない。
『…失敗ちゃう。』
『玉ねぎもお風呂掃除もアレもコレも…
大谷口で失敗ちゃうってゆうけど…ほんまはなんでもできる子のほうが…』
『あのな リサ。オレはおまえに完璧なんてはじめっから求めてない』
オレの言葉に『びどっ』といいつつもそうやんなってまた頭下げたリサの顔を持ってぐいっと上にあげる。
『オレもまだまだ未熟もんやし…その今から出来るようになったらええやんけ なっ…』
涙で濡れるその頬にキスを落としてからぎゅっと抱きしめる。
『おおたにぃ…あたしでええん…彼女』
『あたりまえやろ。 ほら着替えて…食器だすん手伝ってくれ』
『あいっ』
泣いてた顏が笑顔に変わった。
やっぱオレこいつやないとあかんなぁ(笑)