のぶちゃんと 中尾っち 二人は超のつくほどのバカップル
今日も あきれとるあたしと大谷の横でラブパワー炸裂
そんな二人をちびっとうらやましいなぁって…
大谷は 中尾っちみたいには あたしにすきすきゆうてくれんし
あたしはのぶちゃんみたいにかわいく甘えられへん
これって やっぱり…
出会いから違うんかもしれん。
『なぁ のぶちゃん 今度こそおしえてや 二人のなれそめ』
今度こそってつけたんはいつもいつもごまかされるから
いっつも…
『あれは 中尾っちが番長で』
『ラブレターに下駄箱 やろ それもうええわ 聞き飽きた』
はははははは
のぶちゃんは ケラケラと笑いながら
『リサ-ごめん あんた真剣な顔して聞くから(笑) どおしたん いきなり』
『のぶちゃんと中尾っちみたいにラブラブになりたいなぁって…』
『ラブラブ? あーーあんたらには 似合わんよ そんなん 』
『でも秘訣とかコツとか教えてぇやー』
『なんもおもんない普通の話やでええん?』
『うん』
★★★
『のぶちゃーん 塾行くってほんまなん』
『ほんまほんま 先生に行く高校ない ゆわれたらうちの親必死で塾探してきてん。ばあちゃんはいかんでええゆうんやけど・・・』
『しゃーないわ のぶちゃんの成績やったら』
『せやな でも エエオトコおらんかなぁー』
あたし(のぶこ)は つぶやいた。
駅前にある塾は 成績別に クラスを分けている
あたしは うーんうーん・・・・のクラス
まあ ゆうと落ちこぼれ
あたしは やったらできるんやけどおしゃれに夢中で最近は成績不良やった。
『石原さんはFクラスにいってください』
Fっていっちゃん下のクラスやんか
アホだらけのクラスのドアを開いた。
そこには背の高いやさしそうな笑顔の男の子と
ちっこい気の強そうな瞳の男の子がおった