大阪堺にある某大谷家の朝
『あっちゃん~あっちゃ~ん。ちょっとおりてきてみぃ~』
というおかんの声から始まるのであった。
どうせろくな事やないやろうと思ったんやけど
後々大変になることは目に見えとる
オレは 起きぬけの頭のまま階段を下り居間へと向かった
『おかん朝っぱらからなんやねん。人がまだ寝とるのに…』
というオレの訴えをスルー
『ええから あっちゃん~テレビ見てみ、この子リサちゃんに似てかいらしいとおもわへんか?』
おかんが指差したTVの中で めちゃスレンダーな女の子
似とると言われたらそんな気もするけど
小泉のんが・・・
『あっちゃ~んやらし、なんか思い出し笑い。』
『うっさい』
『おかんにうっさいってお母ちゃんそんなにうるさいんか』
おかんは ハンカチを顔にあてたかと思うと おぃおぃと泣く仕種をした
いくらうっさくてもうっとくてもおかん泣かしたらあかんやんけ
男がすたる
『ごめん言い過ぎた』
その言葉を聞いておかんは 当ててたハンカチをとって
がははははっと笑った
『ばぁー あっちゃん、あまいで女の泣きまねは注意せな』
『あんなぁ~』
それが可愛い息子にする仕打ちか?
『おかん。この子みてたらリサちゃんに会いたなった あっちゃん連れてきたてっ』
『はぁ…なんでやねん。』
どうしたらそんな思考になるんか全く理解できひん
『せやかて 彼女家誘うのは可笑しないやろ?なんならあっちゃんのかわりにおかんが誘おうかしら(笑)』
『だから…あんなおかん。小泉には小泉の用事があるやろうし…』
『おねーちゃん リサちゃんに連絡してぇ…』
『はぁーい♪』
いつの間にか居間に来た姉ちゃんの手には携帯。
『って…なんで小泉の電話番号知っとるねん。』
『あたしとリサちゃんの仲やもーん♪ あっリサちゃん あのな…』
その後 大谷家にリサちゃんが招待されたのは いわずもなが…。
大谷の苦労は続く?
end