席替え日和

『…んーんーんー。』

大谷の隣の席がゲットできますよーに…
神様仏様ビリケンさま！！

どぉーかあたしの願いをかなえたまえーーーーー！

『あのー小泉さん　唸っとらんと早よぉうくじ引いてくれへん？』
『わっ　はいはいはいはい　ごめんいまひきますっ！！』

えいっ！
と引いた番号は『4』という不吉な番号。

その番号の席は端っこ窓際やけど真ん中あたり
陽あたり良好。居眠り確実な席

それはどーでもええとして問題は隣の席番。
『5』を大谷が引いてくれん事にはお隣にはなれへん

さっさと席を移動し再度神様に祈った。

『どーかあたしにしあわせをーーーーしあわせをー』

目を閉じて祈った

祈った

祈りつづけたぁー！


『あっ　となり小泉さんやー(笑)』
『えっ？』

目を開けるとそこには中尾っちの姿。
そう『5』を引き当てたんは中尾っち…。

ええもん　ええもん
あたし中尾っちとたのしーい時間過ごすもん…。

『中尾　交代や』

ふいに聞こえてきた聞き覚えのある声…。

『あー大谷どうしたん？怖い顔して』
『怖いんはおまえの彼女や…席変わらんな呪ったるって…』

大谷は文句言いつつ机をあたしの隣へと移動させてきた。

『あぁ　これてまたオレ小泉の隣やな(笑)』
『そ…それはこっちのセリフやっ　そのまま返す』

『はぁ返すな　デカ女』
『にゃ　にゃによ　ちびっこー』

『にゃーーーー』

今日は晴天。席替え日和
引いた番号は『4』で不吉やけど大谷の隣やから…

大ラッキー



ｅｎｄ