その日のあたしは大谷とデート
そんで新作ゲームを買ってもろてるんるんやってん。
(るんるん なんて表現めっちゃ 古いやーん。)
早速いぢるでーーーーと思ったんやけどぉ
実はあたしＤＳＰ持ってへんねん(笑)
せやからやっさしぃ弟の隆人様に借りに行くことにした。
『隆人くぅーん おるかしらぁーーー』
隆人のお部屋のドアを覗き込んだ。
あ゛ー 隆人君 めっさ あたし睨んでませんかぁ？
『なに？』
『ちょっと ＤＳＰ貸してー ゲームするから』
あくまで かわいーく 隆人にお願いする。
ここでおへそ曲げられたらあかんもんっ。
『また？』
手をスリスリ…隆人様に近づく。
ここで怒ったら借りれんもん。
『ケイン様のゲームが移植されたんすよー』
『へー すごい展開をみせてるな』
『そうなの』
ほらほらほら なんのかんのいいながら 隆人は あたしのゆうことやお話聞いてくれるねんっ
あたしは 大谷には いえんかった事を調子に乗って隆人に 話した。
『あんな 隆人っ』
『あ゛ー 』
『今度のケイン様は 棒でいじれるんやでっ…』
『なにを？』
『ちくびっ とかっ（ハート）』
『・・・』
サーっと隆人の ココロがあたしから 引いていく音が聞えてくる。
両眉が上がって 目なんか… 変態見るような目やん…で なんてゆうたと思う。
『・・・大谷さん 元気？』
『元気！』
『よかった…って せや姉ちゃん ＤＳＰ貸すから ちょっとps2のソフト貸してくれへん？』
『ソフト？ええよ ストファーかなんか？』
『・・・ケイン様の古い奴…』
『へっ ケイン様のん？』
『そう ソレ…』
隆人さん…
かっこええのに彼女とかおらんのは まさか そっちのケがあるん？
あたしは 隆人を ぢぃーっと見つめた。
『姉ちゃんゆうとくけど オレがゲームするんちゃうで…』
『じゃあ 誰がするんよ。』
『クラスの女の子…今体育委員一緒にやってる子が ケイン様すきなんやって…』
『へぇー』
隆人が女の子の話するのは 珍しいんで そのまま聞いてみた。
『なんか アニメ好きなんが 人にばれたら キモいとかゆうて すんませんゆうから…
そんなんでキモかったら うちの姉ちゃんは 化け物や ゆうて 励ましといた。』
うちの姉ちゃんは 化け物って…
『へっ あんたどんな励まし方すんのよっ』
『それに その子の頭にボールぶつけてもーたし お詫びに姉ちゃんに借りてくるって約束したから』
まあ 所々 突っ込みや ご意見もあるけどＤＳＰ借りたいから ココは素直に貸してあげるわ
『わかった。あとで 持って来るわ。』
『たまには 姉ちゃんも役に立つんや（笑）』
けど 隆人が 女の子の話題するんって…
珍しいなぁ。
もしや…ラブのよ・か・ん？？？
