Der König Hat Eselsohren

コートールド美術館展@東京都美術館




普段、「○○美術館展」と銘打ったものには、めったに行かないのだが、今回は、コートールド美術館が全面閉館・改装中ということで、普段だったら外に出さないような作品も大盤振る舞いらしいので行ってみた(笑)

つーか、最大のお目当ては、「フォリー=ベルジェールのバー」だけどね。

とはいえ、印象派の作品がよく集められていて、よくもまぁ、こんなにまとめて日本に持って来れたね、といったくらいの充実度。

というか、テレビの受け売りだけど、コートールドがこの作品群を有名にして、印象派の中でも重要な作品みたいな認識を作ったって訳だが(笑)

でもって、全体にはかなり満足度の高い展覧会だった上、思ったほどの大混雑には至っていなかったので、そこそこじっくりゆっくり見られたのだけれど、相変わらずの不満と言ったら、みんなモネの絵に近づきすぎ(ーー;

あ~んな至近距離から見て、何が面白いんだ?
つーか、何描いてあるか、わかんのか?
近くから見たら、ただモヤモヤしているだけなのに、離れてみたらものすごい鮮やかさで、濁りのない色彩の絵が、ピシッと見えてくる、というところに面白さがあるのに…(個人の見解です)。

個人的に面白かったのは、スーラが点描画に入る前に描いた作品も並んでいたところだ。
何しろ早死にで、残された作品が限られているからなぁ。

それから、スーティンも、日本で見る機会がなかなかないので嬉しい。
スーティンほどではないけれど、セザンヌの歪み具合も、改めて見てみると半端ない(笑)
セザンヌだと言われなかったら、中学くらいだったら、デッサンがなってない!とか叱られそうだf(^_^;
うむ、なんというか、「セザンヌ酔い」をしそうな、空間のねじれ感が堪能できる(笑)

ともあれ、これは行って損のない美術展だったな。
ま、コートールド美術館が再開館したら、それはそれで見に行ってみたいところだが。
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