今日は溜まった仕事を片付けに、午前中は大学にでも行こうか…と、ほぼ用意が済んでいたのに、うっかりネットで「会田誠作品に改変要請」なんていう記事を読んでしまったので、急遽、東京都現代美術館行きに変更!
世間ではこれを「野次馬」という(笑)
でも、実際に行ってみてみないことにはね。
それに、作品が改変や撤去されてしまってからでは遅すぎる。
てなわけで、開館直後に入場!
しょっぱなはヨーガン・レールさんの、石垣島で拾ったゴミ。
綺麗に洗って分類して、さらにはそれでオブジェまで作っていて、こどもが「わ~、きれい!」なんて言ってるんだが。
「そ~ね~」みたいな反応で済ませて、いいのか?>親
続いて、岡崎乾二郎氏の「こどもしか入ることのできない美術館」。
頭の中身がどうであろうと、肩書きとして中学生までしか入れないので(笑)、壁の上から垣間見えるのをチラチラと眺めながら、スルー。
そして、今日の本丸。
会田家の展示。
あ、ちなみに、会場全体が撮影可能です。
ということで、問題の檄文。
…の前に、入ってすぐのところ、三角柱の各面に画面があって、家族3人がそれぞれ公開の場で話している映像が流れている。
その中で、岡田裕子お母さんの大学での講義が、実は今回の展示のいきさつなどの説明。
この中で、長男・寅次郎くんについての説明など、全体を理解するには重要な情報が満載されていて、実はこれが必見。
これを笑いながら見て、ちょうど向かい合わせにつり下がっている「文部科学省に物申す」という会田家の檄文。
やはり、報道に触発されてきたのか?なんと一眼レフで撮影している人も…(笑)
しっかし、これに「小さいこどもに相応しくない」とか何とか、言いがかりをつけるヤツの頭の中が理解不能。
それどころか、今は天才的な才能を発揮している、元・特別支援級児童の寅次郎くんの意見に耳を傾けないということは、自ら声を上げることができない小さいこどもたちをも無視することになると思うが。
それに、もうひとつ取りざたされている「国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ」も含めて、小さいこどもだろうが、ある程度読んで理解できるこどもだったら、自分なりに意見を持つだろう。
そういう機会を奪って、いったいどこが「おとなもこどもも考える」なんだ?いったい「ここはだれの場所」なんだ?
こどもを馬鹿にすんなよ。こどもだって、色々とわかって、色々と言い分があるんだ。
クレームつけたヤツも、改変要請を決めた館側も、キチガイなのか?
特に美術館側。
こんな言論弾圧、表現の自由の侵害を平然とやってしまったら、もはや美術館としての使命を果たさないということに気づかないのだろうか?
自殺行為に他ならないと思うのだが…。
しかも、「国際会議…ビデオ」は、以前からの会田誠の主張の延長線上にある内容だ。
もちろん、安倍批判も存分に盛り込んであるわけだが(笑)、グローバル化、グローバル化とうるさい、しかも教育の現場を蝕んでいる現象に対する皮肉という側面で、実はこの展示全部が繋がっている。
それを理解できず…いやあえて無視してやめさせようという意図の悪辣さ。
全くもって許しがたいぜ!!
で、ここまででも結構じっくりと、時間をかけてみているのだが、さらに裕子お母さんの作品をじっくり見ていたところで、突然動画がストップ。
よくよく周りを見てみると、ほとんどの動画が止まっている?!Σ( ̄□ ̄;)
なんとシステムに不具合発生!(笑)
しかも、いったんシステムを立ち上げ直します、というアナウンスがあって、立ち上げ後、いくつかの動画は動き始めたが、なんと「国際会議…」は動かずf(^_^;
しばらく調整するも、どうしても復旧しないため、再度立ち上げ直し。
しかし、それでも回復せず…(笑)
なんとか復旧せねば!と職員焦りまくりの図。
ついには脚立登場!!
プロジェクターを直に調整して、ついに復旧!!
この間50分近く。
やっぱ、あの報道が出ちゃったあとだからか?
何が何でも復旧させねば!!みたいな気迫がハンパなかったです。
うん、通常だったら、「申し訳ございません」で済ませちゃいそうですけどね。
今日のところは、そうはいかない、って感じなんでしょうな。
そんなこんなで、なんと、会田家の展示室だけで2時間半も居続けちゃったよf(^_^;
10時過ぎに美術館に着いたのに、会場出たのが1時半近くって…(笑)
その後、昼食を済ませて、常設展をざっくりとまわり、帰り際、案内ブースの横に、美術館へのご意見みたいなのを書く用紙があったんで、今回の件についての批判をびっちり書いて出してきました(笑)
※その後、市民からのクレームとやらがたった1件だということが明らかになって、ビックリ。
ならば、私からの批判1通で、帳消しにならないとおかしいはずですが、さてどうなることやら。
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