さびしいなぁ。
しかし、感傷に浸っている場合ではない。
まずはウィーンに行かないと(笑)
4時間ほどの車内で昨日のことをPCに打つために、リュックの中身は最低限にして、それ以外のものはできる限りスーツケースに詰め込む。
ミュンヘンのこのホテルからも、今度こそ完全にチェックアウト(笑)
ていうか、スーツケースをここに預けたまま、途中でどっかに行っちゃうって、今回が3回目だったf(^_^;
今回は1泊という最短だったけど、昨年の夏なんて、4泊留守にしたもんね。
こんなことがまかり通るって、すげーな!!
ホント、昔に比べたら、ものっ凄いリノベーションしまくったせいで、料金は倍近くになったけど、それでも1泊100Euroでこの内容はミュンヘンでは破格だと思う。
最近はあまり考えたこともなかったが、またここに来られますように。
今回、航空運賃が異常に高いせいで、ウルムの往復も今日のこのウィーン行きも、電車を座席指定付きで予約しているのだが、面白かったのは、DB(Deutsch Bahen=ドイツ鉄道)よりもÖBB(Österreichische Bundesbahnen=オーストリア連邦鉄道)の方が、同じ電車でも10Euroも安くてビックリした。
だって、DBが39Euroなのに、ÖBBは29Euroだよ?!
もちろんÖBBの方でチケット買ったけど、なんでやねん?!(笑)
で、途中、国境を越えたところで、auからのお知らせがビービーとうるさい(笑)
そしてなぜか、ずっと繋がらなかったWifiが、オーストリアに入ってしばらくすると繋がるようになる。
なぜだ(?_?)
ÖBBのWifiサービスって、国内限定ってことか?!
ミュンヘンでは相変わらずあまり気温が上がらず、空も曇っていて、寒々しい感じだが、ウィーンの方は、予報では気温も高いはず。
と思っていたら、ウィーンに近づくにつれ、余計に天気が悪くなり、窓に雨が当たり出したf(^_^;
Hauptbahnhofに着いたときには、外はそこそこな雨。
まじか~。
傘、スーツケースに入れちゃったよ。
もっとも、よほどの大雨でもない限り、スーツケースを引き摺りながら、傘をさすなんてヤなこった。
もっとも、最寄り駅までは全く雨に濡れずに行けるので、ま、最悪、駅からホテルまでの数分濡れるくらいだな。
今日のうちはGasometerの駅に行くだけしか使わないので、1回券でもいいかと思ったのだが、明日明後日のことを考えたら、この時点で48時間切符を買っておいた方が何かと安心だ。
今日のライブ以外、ウィーンで、どこに行って何するか、全く考えてないのだがf(^_^;
地下鉄のU1をStephansplatzで乗り換えて、U3へ。
1月に来たそのさらにもう一駅向こうがGasometer。
普通、観光客はこんなとこまで来ないんじゃないかな?f(^_^;
で、案の定、駅から出ると、パラパラと雨が降っている。
なるべく屋根のあるところを通ろう
つーか、その屋根のあるところって、今日の会場の前じゃん(笑)
ガラス戸にポスターが貼り付けてあるのが見える。
ちょうどサウンドチェックが始まっているのか、なんかそれっぽい音が聞こえてくる。
前にGasometerでやったのは2009年の12月。
あの時は、ここで電話を掛けようとして、お互いに国際電話なんじゃん!Σ( ̄□ ̄;)と気づいて慌てていたところ、このガラスの向こうにMarcがいるのを見つけて、ガラス戸を叩いて気づいてもらったんだった(笑)
さすがに、今このまま、スーツケースを持ったまま入る気はないが、Marcいるかな?(笑)
Marcも他のスタッフもいないが、会場の関係者?っぽい若い男の子が中から出てきて、何か?というので、既にバックステージパスはあるんだけど…、というと、それならその先をずっと行った右手に入り、さらにその奥を右、と教えてくれた。
うん、確かに、あの時、夜帰る際には駐車場から出てきたよ。
でも、さすがにこのまま行くのは気が引ける。
スーツケースなんか持ってきて、どうすんだよって(笑)
なので、まずはホテルにチェックイン。
ホントに目と鼻の先なので、とても楽だ。
ホテルの部屋に入った時点で、すでに16時半。
なんだかんだ言って、Hauptbahnhofに着いてから、1時間も経っている。
意外と時間がかかるものだな。
スーツケースを開けて、傘を取り出し、必要なものをバッグに突っ込んで出発。
それでも、一瞬、部屋で一息ついたせいで、バックステージの入口にたどり着いたのは17時近く。
第2バイオリンのMaschaが電話しているので、ここで間違いない(笑)
入って結構すぐのところに「Catering」の文字が見える。
そのすぐ横はドアが開いていて、キッチンでちょうど夕飯の準備中のようだ。
1月の時と同じ、Food Fightersの大将の姿が見える。
で、そこからは、並んでいるドアのところに、もともと会場でつけられた表示しかない。
しかも、この中にいくつか部屋が並んでるっぽいかんじ。
う~む。
この廊下の感じは記憶にあるんだけど、各部屋がどう並んでいたのか、全く思い出せない。
記憶に残っているのは、室内の光景ばかり。
誰かいないか?
と、廊下の先の方で、Marcが女性二人と話をしている。
どういう関係の人たちなのかはわからないが、ちょうど今来たところを案内している感じ。
ちょっと様子を見ながら、声を掛けても大丈夫そうなタイミング、かつ、そのままだとどこかに行っちゃいそうな感じなんで、「Hallo! Marc!!」と声を掛ける。
「Oh~, Grüß di~ch!!」
と、この絶妙なタイミングで、向こうからRüdeがやってきた。
「Hallo! Grüß dich!」
「Servus!!」
「wie geht's? 昨夜はゆっくり休めた?」
「う~ん、早めに帰ったから、そこそこかな?」
「昨日は沢山の人が来てたよね」
「昨日は人が多すぎて!しかもほとんど知らないし、だから早めに帰ったよ(笑)」
「そうなんだ、こっちは、もう、義理のお母さんから、家族や友達や、もちろん娘とか、ホントにいっぱい来てて。ステージから見たら、知ってる顔だらけだったんだよ(笑)」
そこまでかい!!(笑)
もっとあの場にいたら、色んな人に紹介された可能性はあるが、さすがに厳しいよf(^_^;
と、そんなことを話していると、向こうからやってきたのは。
「Ingo!!」
「Hallo! Wie geht's?」
いやもう、嬉しくて、スリスリしちゃうよ(笑)
隣にいた女性に、日本から来てるんだよ、と説明している。
もちろん、それはそれは、驚いてくれるわけで。
誰だか知らないけど、「このために来るんだよ」とアピールしておく(笑)
その間、Marcと何か話していたRüdeが、
「何か飲む?コーヒーとか?」
と、ケータリングルームへ。
中に入ると、見覚えが…(笑)
2009年の時は、まだ成田-ウィーン直行便が飛んでいて、夕方に飛行機が着いて、ホテルにチェックインした後18時過ぎか何かにここへ来たんで、食べるものはそこそこあるけれど夕食は終わってる、みたいな感じだった。
全体のタイムテーブルがわかるに連れて、どんどん来る時間が早くなっているf(^_^;
コーヒーマシーンでカプチーノを入れてくれる。
自分の分は、最初からカップに砂糖を入れていて、既に出来上がったこっちの分に「砂糖は?」というので、「いらない」と。
誰もが認める左利きなので、砂糖はいりません!!(笑)
つーか、ケーキなどの甘いものが、どれも同じような味に感じられるようになり始めたのって、実はそれよりも早く、2000年頃のことかもしれない。
あ、でも、それこそRüdeは、正真正銘の左利きだな。
ドイツでは別に、酒飲みのことを左利きって言わないからいいか(笑)
と、そこへ、Floがやってきた。
「Hallo!」と挨拶するのもそこそこに、昨日のセットリストを手にしながら、Rüdeに今日のオーダーについて説明している。
変更があるのは前半部分だけで、とりあえず、何がどう変わるかは、聴いている限りではわかるのだが、憶えきれないf(^_^;
唯一憶えていられたのは、最初の曲が今日は「LUMPI」になることくらいか…?f(^_^;
つーか、その昨日のセットリスト、欲しいんだけどな(笑)
でも、リンツでの様子を見る限り、今日の分を書き終わるまでは無理だ。
結局、今日は昨日と同じ出演者でやるらしく、ケータリングルームにはストリングスの人が一人。
あぁ、そういえば、前の時は、Peterに連れられてきて、ストリングスの人たちがここにたむろっていたのだった(笑)
3つ並んでいるうちの真ん中のテーブルに二人で座る。
「日本での生活はどう?」
いきなりそう来ますか!(笑)
「もう日本には帰りたくないよ~!!」←心の叫び
「仕事が忙しい?」
「うん、仕事は忙しいし、政権はますます酷くなるし。orz」
もうね、できることなら、ありとあらゆることを詳細に説明したいのだが、簡単なことすらドイツ語ではままならない。
大体において、自分の専門は、まぁ、共謀罪に関してはちょっと関わってるけれど(笑)、それ以外はクソ政権のクソッぷりと直接関係してなかったりするわけで。
でも、1月の別れ際ではほとんど説明できていなかった共謀罪について、「Verschwörung?犯罪を話し合っただけで対象になるんだけど」というようなことを必死に言っていたら、「それは難しい単語だから(笑)」といいながらも、何とか伝わったようだ。
それをテロ対策といいながら進めているというと、あり得ない、という顔。
だから、そんなの全部ウソなんだよ、というと大きく頷く。
あの、下手に日本人と話しているより、ちゃんとわかってくれてる気がするんですけど…f(^_^;
しかも、今日だか昨日だかに、アベが憲法9条改正を言い出して、絶対に共謀罪が通ったら反対意見の抑圧に使われる、既にメディアもちゃんと報道しないし、国会中継すらロクにされていない、というところから、憲法9条について説明させられる(笑)
でも、今まで以上に、アベが世界で最も北朝鮮危機を煽っている、とかの報道がヨーロッパでもされているところなんで、いかに日本が危機的な状況になっているかが伝わりやすい気がするな。
それでもさすがに、与党側が国会の2/3を握ってるというのには驚いたらしい。
実は、一番表情を曇らせたのが、ここ。
「えぇっっ!!」という呆気にとられた表情は、むしろこっちが驚くくらい。
日本ではなかなかわかって貰えない事態の深刻さが、なぜこんなにも、一発で伝わっちゃうんだろう?f(^_^;
特に最近は、国会審議等々のひどさもさることながら、そんな政府の言うことや、政権寄りの報道を鵜呑みにしている若い子に接すると、ホントにもう絶望的な気分になっていたのだけれど、こんな、単語も文法もめちゃくちゃなまま、ごく簡単なことしか喋ってないのに、言いたいことが通じているらしいのは、やはり土台が違うと言うことなのかもしれない。
そして、やはり私は、日本と日本人が嫌いなのかもしれない…f(^_^;
そこへ、Marcが顔を出し、インタビューだから、とRüdeに声を掛ける。
「じゃ、またあとで」と席を立つRüde。
インタビューじゃ仕方ないな。
なんかもう、Rüdeの家の子供になりたいよ。←自分の方が年上だ(笑)
で、こっからどうすんだ?
荷物の置き場所を、と思ったけど、3人もMarcも行っちゃってるし、どこかの部屋じゃなくていいんだったら、ここは置き場所いくらでもあるf(^_^;
ひとまず今はこうして、ケータリングルームにいるわけだし。
まだしばらく掛かるとは言っても、この後夕飯なので、必ずみんなここに来るし、それ以外でも、色んな人が出入りしている状態。
しばらくこのまま、様子を見るしかない。
そして、次なる問題はWifiなのだが…。
なんと!何もしなくても繋がる!!Σ( ̄□ ̄;)
ホントかよ?!と思いつつ、廊下を歩いて行ってみると、廊下には「Backstage VIP」のIDにはパスワード不要、と掲示されている。
しかし、ステージに最も近いところに、シャワーとトイレが並んでいる、ということがわかった以外、どこにどんな部屋があるのかはわからずじまいだ。
昨日もそうだが、大抵、「DIE DREI」とか「DIE CREW」とか「MARC & NICO」とか、赤い札が出されているのだが、今日は、「GÄST」くらいしか出ていないので、ホントにどこがどこやら。
それに、まだ誰もいない今の段階で、今日のステージの様子を見ておきたいとも思ったのだが、なんだかステージへ向かうところのセキュリティが何人もいて、とても行きづらい。
仕方がないので、スマホを相手にケータリングルームに座っていると、Floのお姉さんと甥っ子がJörgとともにやってきた。
って、そりゃ、Jörgも兄妹だもん(笑)
前回以上に、今日は3兄弟勢揃いですよ。
そこにいた人、それぞれと挨拶している中、お姉さんと握手で挨拶。
「いつもいるんじゃない?!」って、そんなことはないっすからf(^_^;
ついでに後からIngoもやってきて、4人で座って話している。
さすがにそんなところには加われないので、さっきと同じところに座って、スマホでネットを見ていると、突然接続が切れた。
どういうこっちゃ?!
スマホを再起動したりしてみても、どうしてもWifiに「Backstage VIP」が表示されない。
「Gasometer」というのはあるんだが…これは違うよね?
確認のために廊下に出ても、貼ってあるのは「Backstage」の方だけだ。
そこへちょうどMarcが通りかかったので、Wifiが消えた、というと、そうなんだよ、よく切れるから、みんなしょっちゅうそっちの方に行ってるよ、とステージに近い方を指す。
確かに、ステージ近くまで来ると繋がった(笑)
ある意味、ケータリングルームにいるよりは、色んな動きがここの方がわかっていいかも。
でも、入口が開いていることもあるのか、廊下が物凄く寒い。
いくら何でも、ずっとここにいられる感じではない。
仕方なく、また、ケータリングに戻る。
戻るとネットは繋がらなくなるf(^_^;
とりあえず、やることなくって、暇っす(笑)
ほどなくFloもやってきて、親族会に加わった(笑)
尚更参加は難しいよ。
その上、お姉さんの旦那も、遅れてやってきた。
もっとハードル上がるよなf(^_^;
挨拶はするものの、それ以上はねぇ…。
しかも、夕食のメニューができあがる前から、ストリングスの人たちは、既に置かれていたパンとスープだけで食事を始めていたが、Floたちも、まるでなし崩しみたいに、料理を頼んで食べ始めている。
って、今日のメニューはSpargelですか?!
でも、Flo達のところには、場所的にも割り込む余地はないし、かといって、一人で食べ始めるほどの勇気はないぞ?!
Rüdeはきっと今日も、夕飯抜きで寝てそうだし。
何とも居場所のない感じでいると、Peterがやってきた。
挨拶を済ませると、料理を注文している。
一番入口側のテーブルの奥に座ったところで、こっちに来れば?というので、ありがたく向かい側に移動。
救いの神だ(笑)
といっても、そこでの会話にも加われないけどねf(^_^;
それでも晴れて、食事を注文する。
1月の時と違って、メニューが書かれているわけではないので、訊かなければならないが、魚か肉か?みたいな答えf(^_^;
あるいはベジタリアンだ、というのだが、それがSpargel。
で、魚はソテーで、肉はシュニッツェルだと。
昼を抜いているので、空腹というわけでもないけれど、しっかり食べた方が良さそうな。
それでもよく仕組みがわからないのだが、やはりここはSpargelだな。
で、ほとんどみんなSpargelを食べている、と思ったら、Spargelに肉や魚を追加するというパターンらしい。
だったらシュニッツェル。ちっちゃめでいいけど。
出来上がったら席に運ぶから、といわれたので、冷蔵庫からビールを1本取り出す。
幸い、冷蔵庫の中(!)に栓抜きが入っている。
「Prost!」と乾杯すると、Peterのは銘柄が違う。
どこから来たんだ、それ?
わざわざGarderobeから持ってきているらしい。
自分の分を待っているあいだ、Peterが食事しながら、こっちに向かって変顔をしてくるのですかさず写真に撮ると、「食事しているところは写真を撮られたくない」とか言いやがる。
ま、ならばしょうがないので、この写真はお蔵入りだ。
後から来たスタッフの皿には、Spargelの上に3枚もシュニッツェルが載っていたりして、基本的には、Spargel+肉という組み合わせが人気なのだが、Nicoは魚。
付け合わせも少なくて、それで足りるのか?と思っていたら、Spargel+肉も全部頼んでいるらしいf(^_^;
というか、全然料理が来ないぞ?!
Floが気がついて、大将に訊いてくれると、今できるところとか何とか。
それを見たFloが、「こんなでっかいシュニッツェルが来るぞ!」と、手で、皿より大きいシュニッツェルが来るかのようにジェスチャー(笑)
実際には、そこまで大きくない(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/57/40fcb55fa86074b19c50b747a85ca294.jpg)
で、これが美味しいんだよ。
お上品な感じではないけれど、ホントにどれも、できたての熱々。
付け合わせのポテトも、よくあるふかしたジャガイモにパセリが掛かってるだけじゃなくて(それも美味しいけどね)、ちょっとマヨ炒めっぽい感じ?
カロリーはものっ凄く高そうだ(笑)