今頃かよ!みたいな(笑)
なにしろ公開から1ヶ月になるしねぇf(^_^;
ま、どっちかっていうと、宮崎駿作品はだいたい見てるから、位の理由かな?
感想としては、そうだなあ、大絶賛でもなく、けなすんでもなく。
描きたいことだけを描いたのね、って、そんな感じ。
それ以上でもそれ以下でもない、と思ったんだけど。
どこか「紅の豚」に通じるものがあるよね。
それが、実在の人物をモデルにして、現実の歴史を下敷きにして、その中でフィクションをやっている、という、より難しいものになっているというか。
なんか、堀越二郎にしろ、堀辰雄にしろ、この人の話を書きたい!というよりも、そこを起点にあの時代の空気を描きたい、というような感じ。
でもって、この主人公に対する感情移入を、どこか拒絶しているような感じ?
プロの声優じゃなく、芸人や俳優でもない人間に声をやらせてることで、地位や名誉と行ったものとは違うものを追い求めている人物、という感じが伝わる上に、巧みな感情表現ができないことによって、こちらの感情移入ができない仕組みのような。
とにかく、説明が少ないのも、「自分が描きたいものだけを描いた」感を強く感じる要因のひとつ。
「わかるやつだけわかればいい」みたいな感じ。
見てる人間を突き放しているというか。
いや、登場人物に対しても突き放してるか。
ハッピーエンドとは言い切れないし。
まぁ、誰の目から見ても、子供向けではないな。
なのに、どっかの団体が喫煙シーンについていちゃもんつけたとか。
バッカだねぇ。
結構、好き嫌いの分かれる映画なんじゃないかと思うんだけど、どうだろう?
これで引退、って記者会見まで開いちゃったから、余計に話題を呼んじゃった部分はあるけど、万人受けする作品じゃないと思う。
これは良かったな、と思うのは、エンドロールが、よくありがちなその後とかじゃなく、ただひたすら実際に使った背景画を並べていたところだな。
それもおそらく、使った順で。
本編を見ている間は、どうしても、動画の細かい表現に絶対に手を抜かない部分に、ついつい目が行っちゃうもんで、こうして改めて背景だけを見せてくれるのはとてもありがたい。
やはり、こういう手仕事としてのアニメは、これから衰退して行っちゃうのかもしれないなぁ。
それはとても残念だ。
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