さて、パルコから歩いて、原宿へ。
歌川国貞。
またの名を三代目豊国。
有名じゃん。
最近の美術ブーム、特に日本美術の盛況ぶりを考えたら、これは結構な目玉なのでは?
とか思ったら、そんなに混んでません(笑)
う~ん、結構有名だし、作品数も多いはずだし、「浮世絵展」なんて銘打ってる展覧会では、たいてい目にするんですがね。
あっ、歌川派だ!と思って近寄ってみると、国貞(豊国)ってことがかなりあるんだが。
写楽、歌麿、北斎、広重といったあたりに比べると、確かに影が薄いなぁ。
近年大人気の国芳親方と比べても、ものすごく影が薄いなぁ。
活躍した当時では、国貞の方が余程人気があったんじゃないかと思うんだけど。
その理由が、実際に見てみて、何となくわかりました。
作品数は多いし、ジャンルも多岐にわたる。
どれもそつなくこなしていて、安定感がある。
外れなしで売れてたんだろうなぁ、っつー。
でも、外さない、ということは、驚くようなこともないわけで。
これぞ国貞!というようなものがない。
う~ん、器用貧乏?f(^_^;
や、生前はそう悪くなかったかもしれないが(笑)、エポック・メーキングな作品はないんだ。
いかにも、現代人が考える、特定の絵師のものではない「浮世絵」のイメージ。
だって、実際の作品を前にしている間は、色々と思うところがあったのに、美術館から一歩出ちゃうと、もう印象が薄れちゃって、ハテ?どんな作品があったかな?てなもんよ。←ヒドイ…。
まぁ、豊国の号を継ごう、なんて考える時点で、その枠からははみ出せないよね。
別に、他の絵師が、現代のようにオリジナリティを求めていた、というわけじゃないけど、やっぱりスタンスの違いが出ちゃうかも。
少なくとも国芳親方は、王道で売れている国貞に対して、対抗意識満々だったんじゃね?(笑)
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